ブランパンGTワールドチャレンジ・アジアは5月11~12日、チャン・インターナショナル・サーキットで第2大会タイが開催された。11日に行われた第3戦はソリット・インディゴ・レーシングの97号車メルセデスAMG GT3(ロールフ・ブルーインス/マヌエル・メッツガー組)が優勝。12日の第4戦ではパンサー/AASモータースポーツの918号車ポルシェ911 GT3 R(フティコーン・イントラプーアサック/アレキサンドレ・インペラトーリ)が勝利を飾っている。
スーパーGTやMotoGPの開催地として知られるチャンでの決勝1レース目は、ダリル・オーヤン駆るクラフトバンブー・レーシングの99号車メルセデスAMG GT3がポールポジションからスタートを切るも、その後方からアブソリュート・レーシングの911号車ポルシェ911 GT3 Rが襲いかかり、オープニングラップで早々にトップが入れ替わる。
幸先よく首位に立った911号車ポルシェはその後、徐々に後続へのリードを開いていき、スタートから25分後の“ピットウインドウオープン”までに6秒のギャップを築く。一方、1周目に2番手に落ちた99号車メルセデスは、オーヤンが粘りの走りをみせるが、スティント終盤には予選7番手から追い上げてきた97号車メルセデスにも攻略を許し3番手に後退した。
ドライバー後退が義務付けられるピットアウト後は97号車メルセデスがトップに浮上。前半首位の911号車ポルシェは前戦セパンの優勝によって課された15秒の“サクセスバラスト”によって順位を守ることができなかった。
勢いに乗る97号車メルセデスはそのまま危なげなく後半戦を走り抜き、最後は後続に9秒差をつけてトップチェッカーをくぐった。2位は911号車ポルシェ、3位にはハブオート・コルサの27号車フェラーリ488 GT3との3位争いを制したアウディスポーツ・アジアチーム・アブソリュート・レーシングの12号車アウディR8 LMSが入り、トップ4に4つの異なるメーカーが並ぶこととなった。
GT4アマクラスを戦うBMW Team Studieの81号車BMW M4 GT4は木下隆之がポールポジションからスタートし、前半スティントでクラス2番手に約4秒のギャップを築く。しかし、ピットイン後は15秒のサクサスバラストの影響で3番手に後退してしまう。
それでも木下からステアリングを受け継いだ砂子塾長が2番手を攻略。首位にもあと一歩まで迫ったが、惜しくも届かず。結果、クラフトバンブー・レーシングの77号車メルセデスAMG GT4が優勝、BMW Team Studieはクラス2位フィニッシュとなった。