タイ・チャンでの第2ラウンドは序盤、静かなレース展開をみせる。オープニングラップを制したのは前日の予選Q4で最速タイムをマークした、クラフトバンブー・レーシングのアレッシオ・ピカリエロ駆る88号車ポルシェ911 GT3だ。

 2、3番手はそれぞれの順位と同じグリッドからスタートを切ったトリプルエイト・レースエンジニアリング・オーストラリアの888号車メルセデスAMG GT3、918号車ポルシェが続き、ピカリエロはこの2台を約6秒引き離してピットウインドウオープンのタイミングを迎える。

 88号車メルセデスはピットアウト後も順位を守ったが、後半スティントがはじまってまもなく、後方から迫る918号車ポルシェに3コーナーの飛び込みでインを刺されて2番手に後退してしまう。

 その直後、同じ3コーナーのアウト側から同車を抜きにかかった888号車メルセデスと立ち上がりのラインが交錯して2台は接触、888号車メルセデスはスピンを喫した。また、88号車もダメージを受けポジションを大きく落とした。

 このアクシデントによって2番手にはJRMの910号車ポルシェ911 GT3 Rが順位を上げてくるも、同車はチェッカーまで残り13分となったタイミングで3コーナーでストップ。セーフティーカーの原因となった。

 リスタートは残り5分から。首位でレース再開を迎えた918号車ポルシェは築いたギャップを失ったものの、最後までそのポジションを守り抜いてトップチェッカーを受けた。2位はアブソリュート・レーシングの912号車ポルシェ911 GT3 Rがトップから0.9秒差で続いたものの、後に発表された正式結果では失格となっている。

 このため、レースではファイナルラップに3位をもぎ取った坂本駆る27号車フェラーリが繰り上がりで2位に。3位にはアウディスポーツ・アジアチーム・TSRTの999号車アウディR8 LMSが入っている。

 BMW Team Studieの81号車BMWはGT4アマクラス2番手から第4戦に臨み、1周目に砂子塾長がトップを交わしてクラス首位に浮上。サクセスペナルティの10秒をものともせずに、ピットアウト後も首位を守った81号車BMWは木下のドライブでトップチェッカーを受けて、今季4戦目で3勝目をマークしてみせた。

 ブランパンGTワールドチャレンジ・アジアの次戦は日本ラウンド。2019年シーズン第4戦と第5戦が6月22~23日、三重県・鈴鹿サーキットで行われる。

パンサー/AASモータースポーツの918号車ポルシェ911 GT3 R
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坂本祐也も乗り込むハブオート・コルサの27号車フェラーリ488 GT3
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アウディスポーツ・アジアチーム・TSRTの999号車アウディR8 LMS
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第4戦タイでシーズン3勝目を挙げたBMW Team Studieの木下隆之と砂子塾長
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ニューカラーとなったABSSA Motorsportの61号車マクラーレン720S GT3
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