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投稿日: 2017.09.25 20:20
更新日: 2017.09.27 18:53

スーパーフォーミュラ:TEAM MUGEN 2017第6戦SUGO レースレポート

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スーパーフォーミュラ | スーパーフォーミュラ:TEAM MUGEN 2017第6戦SUGO レースレポート

■決勝

#15ガスリー 2位(68周1時間19分00秒682ベストラップ1分08秒304)
#16山本 18位(66周1時間16分59秒968ベストラップ1分08秒556)

 朝はまだ残っていた雲が切れ、広がった青空の下で決勝レース前のウォームアップが行われた。ガスリーは1回ピットストップをして最終的な調整を行い、5周を走って1分09秒139を記録、7番手につけた。
 
 #16山本はピットに入らずマシンの調子を確かめながら6周を走り1分09秒485を記録11番手につけた。この時点で、#15ガスリーはスタートで上位を守った場合そのまま引っ張ってタイヤ交換はせず給油のみ行い、#16山本は無給油作戦でピットインせずに走りきる作戦が決まっていた。
 
 午後2時13分、決勝レースのスタート合図が下った。その瞬間、#15ガスリーの前に並んでいたポールポジションの選手がスタート加速に失敗したので#15ガスリーはその内側に進路を変更してすり抜け、2番手へ進出してレースを始めた。
 
 後方からスタートした#16山本もひとつポジションを上げ15番手でレースを始めた。#15ガスリーは先頭を走る選手に引き離されまいと2秒弱の間隔で追いかける。
 
 しかし20周を前に間隔は開きだし、20周目には3秒239、30周目に6秒613へと拡大した。一方#16山本は後方で無給油作戦に沿った確実なラップタイムで周回を重ね10周目には13番手、11周目には12番手、18周目には11番手、19周目には10番手と着実に順位を上げていった。
 
 68周のレースは折り返し点を過ぎ、いよいよ作戦が勝敗を分ける節目を迎える。#15ガスリーは先頭の選手の出方を見ながら2番手を走っていたが42周目、先頭の選手が#15ガスリーに対し約6秒の差を保ったままピットイン、コースへ復帰した。
 
 この結果、#15ガスリーは見かけ上のトップに立った。チームはこの間に先頭の選手との実質的な感覚を縮めて追いつこうと#15ガスリーにプッシュを指示した。#15ガスリーの後方にもピットインを遅らせて動向を見ている選手が続いていた。
 
 その差は2秒弱。その数台後方には無給油作戦で徐々に順位を上げてきた選手もいた。チームは、#15ガスリーがピットインした際に順位を入れ替えるいわゆるアンダーカットをされるのではないかと、この無給油作戦の選手を警戒していた。
 
 見かけ上のトップを走った#15ガスリーは57周を走ってピットイン、チームは素早く給油を行って#15ガスリーをコースへ送り返した。#15ガスリーはトップの選手には追いつかなかったものの、アンダーカットは防ぎ、次の周に給油ピット作業をした3番手の選手にも順位を入れ替えられることなく2番手を守った。
 
 レース終盤、トップを走る選手のペースが落ち、#15ガスリーは追い上げてその間隔を急激に縮めていった。60周目には3秒178だった間隔は65周目には1秒を切った。
 
 しかし最後にトップの選手もペースアップ、結局#15ガスリーは届かず2位のチェッカーフラッグを受けた。後方で無給油作戦のまま走り続けた#16山本は、好ラップタイムを記録しながら順位を上げ57周目には9番手、60周目にはポイント圏内である8番手へ進出、さらに順位を上げようとした。

山本尚貴(TEAM MUGEN)

 
 ところがフィニッシュまで目前となったところでガス欠症状が出始めペースダウン、最終的には67周目の最終コーナー手間で走行不能となりマシンをコース脇に止めてレースを終えた。
 
 #15ガスリーは3戦連続で表彰台に上がり、ドライバーポイント8点を加算して通算33点とし、首位に0.5点差へ肉薄するポイントランキング2番手につけ、鈴鹿サーキットで開催されるシリーズ最終戦を迎えることになった。
 
 無得点の#16山本は通算10.5点でランキング9番手を守った。またTEAM MUGENも8点のチームポイントを獲得しトップと4点差のランキング2番手を守った。


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