富士スピードウェイで開催された『TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2017』(TGRF)、トークショーではシーズンオフならではの『今だから話せる』『ここだけの話』で会場が盛り上がった。同じくオフと言えば、気になるのがストーブリーグ。特にスーパーGTに関しては、このオフはトヨタ/レクサス陣営の動きが激しくなりそうだ。
スーパーGT、そしてスーパーフォーミュラともにレクサス/トヨタ陣営がタイトルを獲得し、国内最高峰カテゴリーを制覇したトヨタ陣営。それぞれのチャンピオンを迎えて華やかにトークショーが行われ、今だから話せる爆笑エピソードも披露。その一部をご紹介する。
スーパーフォーミュラ・トークショーではやはり、タイトルを獲得した石浦宏明(P.MU/CERUMO·INGING)と、そして小林可夢偉(KCMG)がトークの中心に。そこに今季のルーキー、ニック・キャシディが加わって、いくつかの事件の裏側が暴露された。
石浦 「そういえばニック、ポールを獲得した(第6戦)SUGOでクルマに乗る前にペナルティを受けたけど、あれは何が原因だったの?」
キャシディ 「エンジニアが『早く乗れ』って言っていたけど、『ダイジョーブ』と言っていたら遅れてしまったんだ」
レースはフォーメイションラップ5分前からの作業は禁止されており、それまでにドライバーはクルマに乗り込み、ハーネスをメカニックに締めてもらわなければならない。だけど、実はドライバーにとって、スタート前にマシンに乗り込むタイミングは難しくて、他のドライバーを見て「そろそろ乗るか」と空気を読むのだという。
「乗るタイミングって難しいよね。人によって早く乗り込むドライバーもいて、それに合わせたら早すぎたり」と話すのは可夢偉。「そうそう」と他のドライバーが同意するなか、実はホンダ系ドライバーは乗り込むのが早く、トヨタ系は遅めの傾向があるのだとか。
第6戦SUGOのスタート前にのんびりしているポールのキャシディを見て、乗り込むタイミングを合わせていたという予選2番手の関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)も「キャシディを見ていたら、まだTシャツ姿で余裕ぶっこいていて大丈夫だと思っていたら、エンジニアやメカニックにせかされた。最後は時間がなくて、レーシンググローブを投げつけられました(苦笑)」と、あやうく関口も遅れるところだったという状況を振り返った。