9月27日に岡山国際サーキットで予選・決勝が行われる全日本スーパーフォーミュラ選手権は、26日（土）午後、1時間のフリー走行が行われ、牧野任祐（TCS NAKAJIMA RACING）がトップタイムを記録した。

　朝から雲に覆われていた岡山国際サーキット。午前中の占有走行はドライコンディションで行われたものの、午後はセッション開始5分前に雨が降り始めた。定刻の14時00分にセッションがスタートし、開始2分ほどで雨脚は弱まったが、路面はやや濡れたコンディションだ。

　中山雄一（carrozzeria Team KCMG）、阪口晴南（KONDO RACING）のスポット参戦組を先頭に数台のマシンがスリックタイヤを装着してコースへ出て行くが、1周の確認を終えとピットへ戻ってきた。ウエットタイヤに履き替えて出て行くマシンが見られたが、その後、太陽が顔を出し、路面も乾き始めたため各車、再びスリックタイヤに履き替えている。

　開始30分時点でトップに立ったのは、占有走行でも最速タイムを記録した野尻智紀（TEAM MUGEN）で、1分13秒498という自身が午前中に出したタイムを超えてくる。だが、さらにそのタイムを更新したのが、午前中は5番手につけていた牧野任祐（TCS NAKAJIMA RACING）。1分13秒422を記録してトップに立った。

　セッション残り15分を切った時点で再びトップタイムは更新され、第1戦でポール・トゥ・ウインを飾った平川亮（ITOCHU ENEX TEAM IMPUL）が1分12秒850と、牧野のタイムを0.572秒上回るタイムを記録した。

　残り時間もわずかというタイミングになると全車がコースへ。各車、タイムを更新するなか、平川にコンマ5秒の差をつけられた牧野が1分12秒479を出し、再びトップへ立つ。2、3番手にはITOCHU ENEX TEAM IMPULの関口雄飛と平川の2台が顔を揃えた。

　セッションの最後に1分12秒895を記録した今回スポット参戦の宮田莉朋（VANTELIN TEAM TOM’S）が4番手。5番手にはチームメイトのニック・キャシディがつけている。

　なお、11番手タイムを記録していた高星明誠（Buzz Racing Team with B-Max）はセッション終了時にアトウッドコーナーでクラッシュ。フロント部分を破損してしまった。明日、27日（日）は10時40分から公式予選、15時15分から決勝レースが予定されている。

■2020全日本スーパーフォーミュラ選手権 第2戦岡山 土曜フリー走行タイム結果（編集部計）

天候：曇り　路面：ドライ