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投稿日: 2023.04.03 15:46
更新日: 2023.04.04 14:18

スーパーフォーミュラのオーバーテイクシステム運用方法一部変更。OTS使用確認はSFgoのみに

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スーパーフォーミュラ | スーパーフォーミュラのオーバーテイクシステム運用方法一部変更。OTS使用確認はSFgoのみに

 4月3日、全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は、4月8〜9日に開催される第1戦/第2戦を前に、スーパーフォーミュラではお馴染みとなっているオーバーテイクシステム(OTS)の運用方法を一部変更すると発表した。

 スーパーフォーミュラでは、前走車をオーバーテイクする一助とすべく、フォーミュラ・ニッポン時代の2009年からOTSが採用されてきた。これまでOTS使用時には車両のロールオーバーバーに設置されたライトが点滅し、ファンにとっては“仕掛けている”ことが視覚できていた。

 そんなOTSのライト表示が、2023年から改められることになった。これまではOTS作動時のライトの表示について、ロールオーバーバー、およびリヤのクラッシャブルストラクチャーのライトが点滅していたが、2023年からは点滅しないことになった。なおOTS作動中もレースの通常走行時と同様、残り時間を点灯する。

 JRPの説明によれば、「本来このシステムは、接近戦やオーバーテイクシーンがより多く発生するように考えられたシステムですが、一方で、後方から接近する車両のオーバーテイクランプが点滅していることから、それを視認できる前走者が同時にオーバーテイクシステムを発動してしまうことで、結果的にオーバーテイクが発生しにくいということが指摘されていました」という。

 今回の変更で後続車がOTSを作動しているかどうかが判別しづらい状況を生むことにより、接近戦がより多く発生することを期待したものになるとしている。

 なお全選手のOTSの使用状況や残量は、今季から正式運用されるデジタルプラットフォーム『SFgo』を通じて確認できるという。リアルタイムではあるが、10〜20秒程度のタイムラグが発生する。

 またOTS作動後はインターバルタイムが設けられ、その間は使用することができなくなるが、2022年までは100秒だったインターバルタイムが、一部のサーキットで変更された。各サーキットでのインターバルタイムは下記のとおりだ。

富士スピードウェイ:120秒
鈴鹿サーキット:100秒(変更なし)
オートポリス:100秒(変更なし)
スポーツランドSUGO:110秒
モビリティーリゾートもてぎ:120秒

 JRPは「今後も様々な観点でドライバーの力が十分に発揮できるような環境づくりや、ファンの皆さまに魅力的なレースづくりを試行してまいります」としている。


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