話題はいったんSFから離れます。今回、注目のレースとしてランボルギーニ・スーパー・トロフェオ・アジア(LSTA)が併催されておりました。スーパートロフェオはヨーロッパと北米でもシリーズが行われていますが、アジアシリーズは4年ぶりの復活。マレーシア、オーストラリア、韓国、中国など転戦し、ファイナルはイタリアで行われます。
LSTAが使用する1コーナー寄りのピットB棟は、『海外テイスト』全開。個人的には、こういったアジア/海外のレースが、国内選手権と併催される機会が増えたら面白いな、と思います。
コントロールタワー裏では、LSTAのセーフティカーも目立ち度バツグン。
では、そのLSTAの日曜のレース2のグリッドへといきましょう。
マシンは5.2リッターV10搭載の『ランボルギーニ・スーパートロフェオEvo2』。近くで見ると、めちゃくちゃ作りも良くてカッコいいです。音がまた最高でしたね。
2024年のLMDhデビューを前に、今季からランボルギーニ陣営に移ったアイアン・リンクス。まさかこのロゴを、WEC富士よりも前に日本で見られるとは。
スタートドライバーはGT300にも参戦する河野選手です。お父様である河野高男エンジニア(写真中央)もお手伝いしておりました。両名とも、スーパーフォーミュラ・ライツのトムスでエンジニア&データエンジニアを務めていますが、この週末はSFL業務と兼務のダブル・デューティ。もちろん、トムスの許可付きです。ちなみに最後尾スタートながら序盤からバリバリと追い上げた河野選手、3位まで追い上げてフィニッシュしていましたよ。
■“Tシャツバズーカ”のカ・イ・カ・ン
そうこうしているうちにスーパーフォーミュラの決勝レースの時間も迫り、グリッドウォークが始まりました。今回は、過去の『WEC富士』でも行われた“Tシャツバズーカ”が大盛り上がり。『浴衣と黒バズーカ』という“カ・イ・カ・ン”な薬師丸ひろ子的マッチングが画になりますね。
ITOCHU ENEX TEAM IMPULの星野一樹監督も好奇心には抗えなかったようで、1度ならず2度目のおかわりをしながらTシャツバズーカを発射する場面も。
その裏では、粛々とマシンの整備が行われております。こちらは笹原選手のマシンの、リヤサスペンションのプッシュロッドアームの調整。ダブルナットで締めこむトムスのプロメカニックも、ガラスを触るかのように慎重に作業しておりました。
今回、場内放送の解説も務めていたロニー・クインタレッリ選手が、“ニッサンの先輩”本山哲監督(B-Max Racing Team)と談笑中。爽やかなジャケット姿もお似合いです。
迎えた決勝レースでは、たくさんのバトルが見られまして、集まった子どもたちにとっても忘れられない夏の1日になったのではないでしょうか。
見事優勝したのはTEAM MUGENのリアム・ローソン選手。前戦SUGO大会のリベンジを果たしまして、3位表彰台を獲得したポイントリーダーの宮田莉朋選手(VANTELIN TEAM TOM’S)とはついに1点差となりました。次戦の舞台は、今季初開催となるモビリティリゾートもてぎ。世界に向けてタイトルを争うふたりの走りに注目です。