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スーパーGT ニュース

投稿日: 2023.11.05 17:29
更新日: 2023.11.05 18:07

埼玉トヨペットGBが初戴冠。muta GR86は雨でギャンブルも届かず【第8戦GT300決勝レポート】

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スーパーGT | 埼玉トヨペットGBが初戴冠。muta GR86は雨でギャンブルも届かず【第8戦GT300決勝レポート】

 11月5日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで2023スーパーGT第8戦『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』の決勝レースが行われ、GT300クラスはJLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が優勝を飾った。シリーズチャンピオンは、7位でチェッカーを受けた52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が獲得した。

 いよいよチャンピオンが決まるシーズン最終戦を迎えた2023年のスーパーGT。前日に行われた予選では、逆転タイトル獲得にはポールポジションが絶対条件の2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)が、有言実行の最前列を確保してみせた。

 決勝日は朝から太陽が顔を出し、11時30分からのウォームアップ走行も晴天に恵まれたもてぎ。しかし、フォーメーションラップ直前に曇りはじめた空の下、決勝レースの幕が開ける。

 スタート直前の気温は23度、路面温度は28度というコンディション。スターティンググリッドには直前に駆動系トラブルが発生した27号車Yogibo NSX GT3(岩澤優吾/伊東黎明)を除く24台がつけた。その27号車はスタート直前に修復が完了しピットスタートとなったものの、GT300クラス全25台が300km63周のレースが始まった。

2023スーパーGT第8戦もてぎ GT300クラスのスタート
2023スーパーGT第8戦もてぎ GT300クラスのスタート

 スタートでは、各マシン大きな接触もなく1周目を完了し、逆転チャンピオンを獲得するべくポール・トゥ・ウインを狙う2号車平良が逃げにかかる。しかし、4周目にホームストレートで雨粒が確認されると、8周目になると雨脚はさらに強くなってくる。このタイミングで2号車の背後には88号車の元嶋が接近し、コース全周にわたって攻防を繰り広げる。

 次第に雨は弱まるなか、88号車は14周目の3コーナーで2号車のインをついてトップに立つと、その2号車とチャンピオンを争うランキングトップの52号車川合孝汰が31号車apr LC500h GTの根本悠生をかわして6番手へ浮上。

2023スーパーGT第8戦もてぎ 首位に浮上したJLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)
2023スーパーGT第8戦もてぎ 首位に浮上したJLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

 しかし、後方からは6号車DOBOT Audi R8 LMSの片山義章が徐々にペースを上げまずは52号車をオーバーテイク。さらに前をいく61号車SUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝をかわして4番手にポジションを上げてくる。

 52号車は21周目にピットイン。吉田大樹にドライバーを交代し、タイヤ無交換でレースに復帰する。一方でタイトルを争う2号車は24周終了でピットに向かい、こちらもタイヤ無交換で堤優威がコースに出ていく。このタイミングでトップの88号車、6号車もピット作業を終えた。

 コースに戻った88号車は、リヤ2輪のみのタイヤ交換でピット時間を大幅短縮。ピットイン完了組の先頭でレースに復帰し、その背後には65号車の篠原拓朗が迫る。そして56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rが37周目にピットインすると、GT300全車が1回の作業を完了。88、65、2号車というトップ3に、ピットを引っ張った56号車が20ポジションアップの4番手、その後方に52号車が続く展開で後半に突入する。

 迎えた44周目、360号車RUNUP RIVAUX GT-RとGT500の64号車Modulo NSX-GTが1コーナーで交錯し、64号車がストップしてしまったためフルコースイエロー(FCY)が導入。このFCYは45周目に解除され、各マシンがレーシングスピードに復帰していく。

 50周目には6号車が90度コーナーで52号車をかわすと、その勢いのまま56号車もオーバーテイク。ポイントを獲得すればチャンピオンを手にする52号車は無理せず入賞圏の走行に徹する。しかし決勝日の変わりやすい天候はレース最終盤にも現れ、残り8周で再び雨がコース上に落ちてくる。

 3番手の2号車はこの雨をみてピットインを選択。大逆転チャンピオンを目指すべくウエットタイヤに交換してコースに戻った。しかしGT500クラスのトップを走行していた3号車Niterra MOTUL ZがS字コーナーふたつめで雨に足元をすくわれてコースオフし、グラベルにストップしたことで2度目のFCYが導入された。

 2号車はウエットタイヤ交換後に追い上げをみせたものの、FCY導入でのタイムロスも響き8位でチェッカー。前戦までのリードを守りきった埼玉トヨペットGB GR Supra GTが7位フィニッシュで吉田と川合、そしてチームとしての初チャンピオンを獲得。2号車は逆転チャンピオンには届かずランキング2位でシーズンを終えた。

 最後まで天候に左右されたレースは最終的に88号車が優勝を飾り、65号車が2位、追い上げをみせた6号車が3位という結果になった。今年も激戦で毎レースにわたってハイレベルのバトルが繰り広げられたGT300クラス。2024年シーズンは4月13〜14日に岡山国際サーキットで開幕する予定だ。

2023スーパーGT第8戦もてぎ 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)
2023スーパーGT第8戦もてぎ 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)
2023スーパーGT第8戦もてぎ JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)
2023スーパーGT第8戦もてぎ JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)
2023スーパーGT第8戦もてぎ GT300クラス表彰式の様子
2023スーパーGT第8戦もてぎ GT300クラス表彰式の様子


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