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スーパーGT ニュース

投稿日: 2024.05.04 19:33
更新日: 2024.05.04 21:42

逆襲のヨコハマがワン・ツー。JLOCランボルギーニが独走ポール・トゥ・ウイン【第2戦GT300決勝レポート】

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スーパーGT | 逆襲のヨコハマがワン・ツー。JLOCランボルギーニが独走ポール・トゥ・ウイン【第2戦GT300決勝レポート】

 5月4日、2024年スーパーGT第2戦『FUJI GT 3Hours RACE』の決勝レースが静岡県の富士スピードウェイで行われ、GT300クラスはポールポジションから快走をみせたJLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がポール・トゥ・ウインを飾った。

 2024年もゴールデンウイーク恒例となる富士決戦は、スーパーGT初の3時間レースで争われる決勝日を迎えた。レースウイークは暑さを感じさせる気候で、レーススタート前の気温は23度、路面温度は41度というコンディションだ。

 今回の第2戦は3時間レースということで、各マシンにはレース中に『給油を伴う2回のピットストップ』が義務付けられる。GT300では、開幕戦でタイヤ無交換作戦を実行したブリヂストンに対し、第2戦の予選トップ3を独占したヨコハマがどう挑むのかに注目が集まる。

 13時30分からのパレードラップ、フォーメーションラップに続いて始まった決勝は、長時間レースを見据えて各車クリーンな出だしをみせる。ポールポジションスタートのJLOC Lamborghini GT3、2番手スタートのグッドスマイル 初音ミク AMGがポジションをキープするなか、5番手スタートのmuta Racing GR86 GTが3番手に順位を上げてくる。一方で6番グリッドのPONOS FERRARI 296は、初のスタートドライバーを務めたリル・ワドゥが9番手まで後退してしまう。

 レース前半は各車とも一列隊列で大きなアクシデントなく進んでいたが、13周目にUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIとANEST IWATA Racing RC F GT3がGRスープラコーナーで接触、その後16周目には1コーナーでGAINER TANAX Zがストップし、フルコースイエロー(FCY)が導入された。

GAINER TANAX Z
2024スーパーGT第2戦富士 1コーナーイン側にマシンを止めたGAINER TANAX Z(富田竜一郎/石川京侍)

 オフィシャルの迅速な作業でレースはすぐに再開。その直後にレースは開始から30分を迎え、真っ先にapr LC500h GTがピットイン。ブリヂストンが得意とするタイヤ無交換でコースに復帰していく。

 30周前後になるとそのほかのマシンもピットストップを行い、ミシュランのStudie BMW M4はタイヤ4本交換、ヨコハマユーザーのMETALIVE S Lamborghini GT3は左側2本交換と戦略が分かれる。上位陣では2番手につけていたグッドスマイル 初音ミク AMGが29周目にタイヤ4本交換、片岡龍也にダブルスティントを託す。

 また、ブリヂストン装着車でもLEON PYRAMID AMGはタイヤ4交換と給油、ドライバー交代を実施。トップをいくJLOC Lamborghini GT3は33周目にピットインし、スタートドライバーの元嶋佑弥が引き続きステアリングを握る。

 GT300で一度目のピットストップを遅らせたのは、muta Racing GR86 GTとGreen Brave GR Supra GTのブリヂストン勢。その2台は43周目にGreen Brave GR Supra GT、45周目にmuta Racing GR86 GTがピットに入り、ともにタイヤ4本交換と給油、ドライバー交代のフルサービスでコースに戻った。

 各車が一度目のピットストップ完了後は、JLOC Lamborghini GT3が首位に復帰し、2番手にはapr LC500h GTが浮上。グッドスマイル 初音ミク AMG、LEON PYRAMID AMG、Green Brave GR Supra GTが続く。

 61周目には2番手のapr LC500h GTを先頭に、Studie BMW M4、HOPPY Schatz GR Supra GTがいち早く二度目のピットストップに向かう。翌周にはグッドスマイル 初音ミク AMGがタイヤ4本交換の“フルサービス”を行う一方、同じタイミングでピットインしたGreen Brave GR Supra GTは燃料補給のみの“スプラッシュ”を敢行。2台のポジションが入れ替わる。

 首位のJLOC Lamborghini GT3は68周目に二度目のピットへ向かい、タイヤ4本交換と燃料補給、ドライバーは小暮卓史にスイッチ。77周目にはLEON PYRAMID AMGとmuta Racing GR86 GTがピットに向かい、muta Racing GR86 GTはタイヤ4本交換と燃料補給でレースに戻るも、LEON PYRAMID AMGはトラブルからかマシンを一度ガレージに入れてしまう。

 レースは終盤に向けて各車のポジション争いが激化するなか、Green Brave GR Supra GTの吉田広樹とリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラによる2番手争いがハイライトに。少しの接触上等で繰り広げられたバトルは、タイヤ交換でペースに分があるリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rとなった。

Green Brave GR Supra GT/リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R
2024スーパーGT第2戦富士 GT500マシンを挟んで繰り広げられるGreen Brave GR Supra GTとリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rのバトル

 一方のトップ、JLOC Lamborghini GT3はスタートからまったくと言っていいほどの独走をみせ、3時間107周を走りきってGT300のトップチェッカーを受けた。2位には終盤の攻防を制したリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが続き、ヨコハマタイヤ装着マシンがワン・ツー・フィニッシュを飾った。

 3位は二度目のピットストップでタイヤ無交換を選択したブリヂストンタイヤのGreen Brave GR Supra GTが表彰台の一角に入り、ヨコハマのトップ3独占を阻止。フロントロウスタートだったグッドスマイル 初音ミク AMGは4位、13番手スタートから戦略が的中したapr LC500h GTが5位まで順位を上げ、6位には開幕戦ウイナーのmuta Racing GR86 GTが続いている。

小暮卓史と元嶋佑弥(JLOC Lamborghini GT3)
2024スーパーGT第2戦富士 GT300クラスを制した小暮卓史と元嶋佑弥(JLOC Lamborghini GT3)
2024スーパーGT第2戦富士 GT300クラスの表彰式
2024スーパーGT第2戦富士 GT300クラスの表彰式
グッドスマイル 初音ミク AMG
2024スーパーGT第2戦富士 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)
apr LC500h GT
2024スーパーGT第2戦富士 apr LC500h GT(小高一斗/中村仁/根本悠生)


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