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スーパーGT ニュース

投稿日: 2017.10.08 13:57
更新日: 2017.10.08 13:58

GT300予選《あと読み》:柳田の“浮上のきっかけ”を生んだ不安定なタイの天候。決勝もお天気次第!?

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スーパーGT | GT300予選《あと読み》:柳田の“浮上のきっかけ”を生んだ不安定なタイの天候。決勝もお天気次第!?

 大雨、晴れ、大雨、曇り……。コロコロと移り変わる南国の天候のなか、スーパーGT第7戦タイのGT300クラスの予選は、非常に難しいものになった。「もう少し乾いていれば……」「もう少し降っていれば……」という声が、予選後のパドックではあちらこちらから聞かれた。

■「雨は相性いいのかも」柳田のポールは浮上のきっかけに!?

 今季のGT300では、第4戦SUGOでも証明されたように、ウエットで強みを発揮するタイヤはブリヂストン、そしてダンロップ。特にいわゆる“チョイ濡れ”はダンロップが強かった。ただ、ダンロップ勢のなかでも、渾身のアタックでポールポジションを獲得してみせた柳田真孝の走りは、周囲から多くの賞賛が寄せられた。ちなみに、Audi Team Hitotsuyamaのポールポジションは、アウディを使うようになってからは初。ヒトツヤマレーシングとしては、JGTC全日本GT選手権時代の2002年まで遡る(当時はGT500クラス。服部尚貴/田嶋栄一組イエローコーンマクラーレンGTRが第6戦もてぎで獲得)。

「僕も本当に驚いています。2017年はこれまですごく苦しいシーズンが続いていました。結果が出ず、予選も苦しかったですから」と予選後、柳田は語った。今季、GT500からの移籍として注目を集めていた柳田だったが、シーズン序盤戦は苦戦していた。ただ、中盤の公式テスト以降柳田はきっかけをつかんでおり、それが結実したかたちだ。「リチャード(ライアン)からのインフォメーションもありましたが、あのタイムに繋げたのは柳田の力だと思います」と岡澤優監督。

 柳田に予選後話を聞くと、「自分でポールポジションを獲ったのは、2013年の開幕戦岡山(MOTUL AUTECH GT-R)以来。それも雨だったんですよね。初めてGT500でポール獲ったときも雨だったし、GT500で2回目にチャンピオン獲ったのも雨。相性いいんでしょうね(笑)」と笑う。

「アウディとダンロップの組み合わせはクセがあって、そこをつかむのにすごく悩んでいた。でも、タイに行くにあたってシミューレーターをやったりして、いい感触がつかめるんじゃないかと思っていたんです。そこに雨が加わったのが今回の結果かな。今後に向けていいきっかけになると思うし、チームも喜んでくれた。僕自身にとってもいいきっかけになると思いますし、一緒に上がっていきたいですね」

 このタイのコースは、柳田もGT500で優勝を飾っており、タイ、雨、そしてダンロップと柳田のための好条件が重なったかたちだろう。これまでライバルたちが戦々恐々としていた“強力コンビ”が、このポール獲得をきっかけに一気に力を発揮するかもしれない。なお、この“柳田覚醒”については、オートスポーツ本誌でもお届けする予定なのでぜひご期待いただきたい。

■決勝レースは天候がすべてを左右する?


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