2月23日、岡山国際サーキットでスーパーGTのタイヤメーカーテストの2日目午後のセッションが行われ、午前に続きWAKO’S 4CR LC500がトップタイムをマーク。KEIHIN NSX-GTが2番手に、ZENT CERUMO LC500が3番手に続いた。
午前の走行に続き、14時20分からスタートしたスーパーGTの岡山メーカーテストの最終セッション。午前に比べると風がやや強く、冷え込みが若干強いなかで走行がスタートしていった。午後は全体的にロングランを行うチームが多く、タイムは全体的に1分18秒台から21秒台で推移していった。
各陣営ピットアウト〜インを繰り返しながら周回が重ねられていったが、大きなアクシデントはなし。午後はルーキードライバーが乗り込むことも多く、WAKO’S 4CR LC500はフェリックス・ローゼンクビストが、RAYBRIG NSX-GTは山本尚貴からジェンソン・バトンに交代して走行。また、ポルトガルで行われていたWECのテストから直行した小林可夢偉が昼頃に岡山に到着し、午後を通してDENSO KOBELCO SARD LC500のステアリングを握っている。
最終的にこのセッションでも1分18秒103というトップタイムをマークしたのは、午前に続きWAKO’S 4CR LC500。次いでKEIHIN NSX-GTの1分18秒263、3番手にはZENT CERUMO LC500の1分18秒370というトップ3となった。
4番手以下はARTA NSX-GT、カルソニックIMPUL GT-R、CRAFTSPORTS MOTUL GT-R、DENSO KOBELCO SARD LC500、RAYBRIG NSX-GT、KeePer TOM’S LC500という結果に。ただベストタイムやラップタイムを見ても昨年に比べると、3メーカーに大きな差はないように見受けられた。
GT300クラスでは、大津弘樹がロングランに臨んだModulo KENWOOD NSX GT3が1分26秒464というベストタイムをマーク。LEON CVSTOS AMGが1分26秒476、ARTA BMW M6 GT3が1分26秒570をマークしている。
「テストとはいえトップタイムは気持ちいいですし、ローゼンクビスト選手は慣れる間もなく、すぐにパッと乗ってタイムを出してくれたのは、昨年のスーパーフォーミュラのとおりでした。大嶋選手とふたりで、昨年飾れなかった優勝とタイトルを獲りにいきたい」というのは、トップタイムを記録したLEXUS TEAM LeMans WAKO’Sの脇阪寿一監督だ。
「チーム自体の士気も上がっているし、昨年までチームとして足りなかったものも要求して、それができつつある。だからこそなんとしてもチャンピオンを獲りたいですね」
この岡山テストを皮切りにスーパーGTの国内でのテストは本格化するが、とは言えまだ各陣営とも「まわりが何をやっているか分からないから」とライバルを警戒する。本格的な勢力図が見えてくるのは、3月17〜18日の公式テストになるかもしれない。