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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.08.09 10:40
更新日: 2018.08.09 10:42

ARTA BMWの強さ支える48歳高木真一の“溢れる探究心”。第5戦で「レースでは初」の試み

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スーパーGT | ARTA BMWの強さ支える48歳高木真一の“溢れる探究心”。第5戦で「レースでは初」の試み

 第2戦に続き優勝、昨季の第5戦も含めれば富士で3連勝を飾ったARTA BMW M6 GT3。M6は富士との相性がよく、GT300参戦2年目のショーン・ウォーキンショーは、一発の速さだけでなくロングランでの安定した速さも手に入れた。

 結果的に全車をラップダウンする完勝で通算最多勝利数を20勝に更新した高木真一は、「チームのみんなが一丸となって、いいクルマに仕上げてくれた。タイヤもセットアップも毎戦進化させてくれるから」と勝因を語る。しかし、今回の優勝は高木の貢献度が最も大きかったのではないだろうか。

 富士500マイルでは4回のピットが義務づけられた。ドライバーがふたりのチームなら、3スティントと2スティント担当に分かれる。ウォーキンショーの実力を認めつつも、「スタートからフィニッシュまでの安定感を考えると、まだ高木さんに頼ってしまう割合が多い」と安藤博之エンジニア。そのためスタート、第3スティント、最終スティントを高木が担当した。

 2番グリッドからスタートした高木は、1コーナーでポールシッターのHOPPY 86 MC(25号車)にアウトから並びかける。しかし500マイルという長いレースであるため、あえて無理をせず2番手をキープ。そこから数周、前後の動きを観察した。

「前の25号車はセクター2が速いけど、セクター3は同じかこちらのほうが速い。後ろの10号車(GAINER TANAX triple a GT-R)はペースが良く、抜きたがっている。接触などのリスクを考えるとバトルは極力避けたい」。そう判断した高木は7周目のセクター2でプッシュし、最終コーナーの立ち上がりで25号車のスリップに入れるポジション取りに専念した。

第1スティントを担当した高木はレース序盤にHOPPY 86 MCをオーバーテイク。以降は独走状態に
第1スティントを担当した高木はレース序盤にHOPPY 86 MCをオーバーテイク。以降は独走状態に

 そして次の1コーナーで、今度はイン側から25号車を抜き去りトップに立つ。その後は後続を引き離し、およそ18秒のマージンを築いてピットへ。バトンを引き継いだウォーキンショーはさらにギャップを広げ、再び高木と替わるまでに2番手とは33秒以上の差をつけていた。

■高木、第3スティントから左足ブレーキを実戦初投入


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