更新日: 2018.10.24 19:25
LEXUS TEAM SARD 2018スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート
DENSO KOBELCO SARD LC500
第7戦オートポリス、波乱のなかで8位フィニッシュ
2018 SUPER GT第7戦『AUTOPOLIS GT 300km RACE』(10/20~21)
オートポリス(1周4.674km)
入場者数:予選1万550名、決勝2万380名 合計3万930名
10月21日(日)、スーパーGT第7戦『AUTOPOLIS GT 300km RACE』の決勝が行われ、ウォームアップ走行で2番手タイムと燃料を積んだ状態の決勝セットアップが進んで速さが戻り、予選12番グリッドからの起死回生を狙ってスタートしたDENSO KOBELCO SARD LC500は、ヘイキがSC介入までに順位を8位にまで見事な追い上げでポジションアップ。集団の中でチャンスを窺う展開に。さらにジャンプアップを狙って、他車がピットインした際に猛プッシュし、33周を終えてピットインして素早く可夢偉を送り出した。
アウトラップのブリッジ前の右コーナーT14でコースをはみ出すも何とかリカバリー。この間に3台に抜かれてしまい11位にポジションダウン。ふたたび巻き返し45周目あたりで7位から連なる集団に追いつくと47周目ヘアピンで集団前方が接触の混乱の隙に可夢偉がすり抜けて7位に。
49周目ペースの速い24号車に抜かれて8位となるも、追いすがる6号車を見事に封じ込めて8位をキープしてチェッカー。波乱の決勝は12番グリッドから巻き返して8位フィニッシュとなった。
ドライバーポイントでは3点を獲得(計39点)でランキング8位、チームポイントでは6点を獲得(計56点)でランキング9位のままとなった。残念ながら最終戦での今季のタイトル挑戦権は消滅したが、有終の美を飾るべく上位ランキング入りを目指して臨む、その最終戦は、11月10日(土)・11日(日)にツインリンクもてぎで行われる。
公式練習走行
前戦SUGOでは貴重なポイントを獲得し、残り2戦にシリーズタイトルへの望みをつないだDENSO KOBELCO SARD LC500。第7戦は、昨季5月開催から今季10月開催に戻った九州はオートポリスが舞台。阿蘇外輪山の北方に位置する当地は標高900m、高低差52mのマウンテンコースで、コース幅は狭く前半ダイナミックかつ後半テクニカルなレイアウト。オーバーテイクポイントは限られており、特にセクター3では遅い車両に詰まるとタイムロスを喫しやすい。公式予選はノックアウト方式(Q1、Q2)で、決勝は約2時間の300kmで争われ、ピットストップは1回。ウェイトハンディは現獲得ポイントとイコールの数値となる36kgで、燃料流量リストリクターはシーズン当初の元の数値に戻った。
今季シリーズ戦も残り2戦の大詰めとなり、お互いの威信とタイトル争い生き残りを懸けて、激しいしのぎ合いが予想される天王山となる重要な一戦。ランキングトップとのポイント差からも、目指すは勝利、少なくとも表彰台は必須条件となる。昨年当地で予選3位と速さを見せており、実力を発揮できればシーズン序盤の様に予選上位も見えてくるオートポリス。コース上では抜くポイントが限られているため、シーズンを通じて速さに定評のあるインラップ~ピット作業~アウトラップを最速でこなすことも必須。DENSO KOBELCO SARD LC500は、大会ポスターにも起用されており奮起が期待され、このタイトルへの挑戦権を懸けた厳しいレースに、チーム一体となり全身全霊を懸けて勝利を狙っていった。
20日(土)午前中の公式練習走行は、9時から気温11度/路面温度15度と時折日差しが照るものの肌寒いコンディションの曇り空。いつも通りにまずはヘイキが硬い方のタイヤを装着してクルマの確認のため1周のみコースイン。路面が安定した頃を見計らって9時15分にふたたびタイヤ評価のためにコースイン。5周目に1分35秒442の5番手タイムをマーク。クルマのフィーリングに課題が見つかりセット変更を若干施して、続いてソフト系タイヤの評価を行った。