更新日: 2019.04.19 12:14
31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 2019スーパーGT第1戦岡山 レースレポート
2019 AUTOBACS SUPER GT
ROUND 1 岡山国際サーキット
開催地:岡山国際サーキット(岡山県)/3.703km
4月13日(予選)
天候:晴れ コースコンディション:ドライ 観客数:1万1000人
4月14日(決勝)
天候:雨 コースコンディション:ウエット 観客数:1万7400人
嵯峨宏紀と中山友貴の新コンビで挑んだ開幕戦は豪雨の決勝で激しい追い上げ見せる
公式練習 4月13日(土)8:50~10:25
レースウイーク最初の走行となった公式練習は、4月半ばとしては気温10度、路面温度14度は低めであるが、ドライコンディションでのスタートとなった。まず#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTに乗り込んだのは嵯峨選手。早い段階から1分27秒台に乗せ、持ち込みのセットが大きく外れていないことを確認し、そこからはピットイン~アウトを繰り返し、さらに細かくセットアップを進めつつ、タイヤの選定を行なっていく。
終盤になって一度だけ赤旗が出て計測が中断されたものの、それまでずっと嵯峨選手だけが走り続ける。ラスト10分間のGT300単独の時間帯も同様。終了間際には1分26秒736をマークして、まずは20番手につけることとなった。その後に行われたサーキットサファリから、中山選手は走行を開始。20分間すべて走り続け、その間ピットに入ったのは一度のみだった。観客を乗せたバスと混走という、決して良いとは言えない状況のなかにおいても、中山選手は1分29秒800をベストタイムとし、予選に向けた準備を完了することとなった。
公式予選Q1 4月13日(土)14:45~14:55
予選Q1は岡山国際サーキットでは初めて2グループに分けられ、#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは最初のAグループでの走行となった。アタック担当は嵯峨選手。気温は16度、路面温度は25度と、公式練習よりは上がったものの、もう少し上がって欲しかったというのが本当のところ。それでも条件はすべてのドライバーに一緒であるから、普段以上に嵯峨選手はタイヤのウォームアップを入念に行っていた。
アウトラップを含め、実に4周をかけてタイヤに熱を入れ、そこからいよいよタイムアタックに入る。まずは1分26秒756をマークした嵯峨選手であったが、次のラストアタックは1分26秒813と逆にタイムダウン。グループ14番手に甘んじたとはいえ、Q1突破となる8番手とのギャップはコンマ5秒にも満たず。いかに昨今のGT300がレベルアップしているか、誰もが強く感じたのではないだろうか。
嵯峨宏紀選手
「ノーミスでこの位置。車両の重さに対して加速バランス取れていないのが最大の課題。シャシパフォーマンスは良いのですが、総合的には、どこかが飛びぬけて悪いわけでもなく、まったりと遅い状況でした。この結果に対して、ガッカリしても仕方がないので明日が雨なら、ブリヂストンタイヤのウエットパフォーマンスに頼って、後方からガンガン攻めて上位を狙いますのでご期待ください」
中山友貴選手
「まだまだマイレージも足りていないマシンなので、データー取りの気持ちで焦らず開幕戦に挑みたいと思います。今は、高望みする時期ではないと自分に言い聞かせています」
金曽裕人監督
「予選はまだ、でき上がったばかりの新車であり進化の過程にあるので、『今の実力値』という感じですが、パフォーマンスはもっとあると思っていました。蓋を開けてみれば、我々はもっと努力しなきゃいけないんだな、っていうのを痛感しています。すべてのパフォーマンスをシンクロさせるのに、まだまだ時間が必要。秘めたものはたくさんあるので、予選はそこが改善されれば、もっと上に行けると思います」