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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.08.04 08:20
更新日: 2019.08.04 08:24

サバイバルの予感漂う富士500マイル戦も勝負は1スティント目。GT-R以外の上位陣の展望《GT500予選あと読み》

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スーパーGT | サバイバルの予感漂う富士500マイル戦も勝負は1スティント目。GT-R以外の上位陣の展望《GT500予選あと読み》

 ニッサンGT-R+ミシュランタイヤ勢がフロントロウを独占することになったスーパーGT第5戦富士500マイル予選。今回のレースはいつもの約2.5倍の距離となる800km/177周の決勝レースとなるが、予選を終えて各陣営、どのような手応えを感じているだろうか。予選後のコメントをもとに、決勝のポイントを探った。

 まずお知らせしたいのが、予選Q2で1コーナーで大クラッシュをして赤旗終了の要因となってしまった塚越広大(KEIHIN NSX-GT)だが、予選後、体に問題はなく、マシンも決勝に向けて修復できることが判明した。

「予選Q2で最初のアタックで、クルマのフィーリングは午前中から良くなって今週の自分たちのベストのフィーリングにはなっていたのかなと思います。そこでまず1アタックを終えて、連続で2アタック目に入ろうとしたストレートエンドでブレーキを踏んだ瞬間にちょっと違和感があって、なんとかクルマをコントロールしようとしたんですけど粘りきれなくて、外側の方に行ってしまいました」と話す塚越。

 ブレーキングでタイヤスモークを上げた塚越のマシンはタイヤがロックしたような形となって、アウト側のガードレールに激しくぶつかり、マシンは回転して止まった。ブレーキの違和感は片側だけ効いているような感じだったという。

「そうですね。ブレーキのトラブルだったのではないかと聞いています。1アタック目は大丈夫だったんですけど、あの瞬間だけでしたね。体は大丈夫です。クルマも明日決勝には全然、間に合うと思います」と塚越。予選3番手のタイムをマークしながら、KEIHIN NSX-GTは赤旗の原因となってしまい予選Q2のタイムは抹消となり、予選8番手となってしまった。

 それでも予選8番手なら、実質予選3番手の速さがあっただけに500マイルの長距離レースでの巻き返しは十分可能だ。ただ、タイヤが四輪ともフラットスポットができているようで、もし決勝に向けて四輪交換という事態になればグリッド降格となり、明日のグリッド発表が気になる。

 前戦の第4戦タイの予選2番手(決勝3位)に続いて今回予選3番手を獲得したのがWedsSport ADVAN LC500だ。「明日は気温次第ですね」と話すのは坂東正敬監督。

「今回、ハードとミディアムのタイヤを持ってきていて、路面温度が下がればミディアムタイヤでポールが狙えるのではないかと思っていましたが、午前のフリー走行があまりに調子が悪くて、クルマのセットアップを変えたら良くなって、路面温度も午前の45℃から5℃くらい下がった40℃になったので、ミディアムで行きましたけど、(上位2台の)ミシュランも温度の許容範囲が広かったですね。決勝の路面温度が下がったら、チャンスがあると思っています」と、坂東監督が話すように、前戦に続く連続表彰台だけでなく、ヨコハマタイヤ勢としても久々のGT500優勝を狙えるポジションとなった。

■路面温度5℃の違いで変わる勢力図。鍵を握る決勝レースでのタイヤのデグラデーション(摩耗)


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