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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.09.16 20:14
更新日: 2020.09.16 20:46

#31 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2020スーパーGT第4戦もてぎ レースレポート

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スーパーGT | #31 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2020スーパーGT第4戦もてぎ レースレポート

 日曜日のツインリンクもてぎは、空一面に厚い雲が浮かんで、いつ雨が降ってきてもおかしくない状況となっていた。では、いつ降るのか、本当に降るのか、情報源ごと異なる予想だから始末が悪い。何はともあれ、決勝レースの前に行われたウォームアップでは、今回のスタート担当である嵯峨選手が最初に「#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」をドライブし、1分50秒台をコンスタントにマークして、ベストタイムは1分50秒505。これはセッション8番手にあたるもの。

 ラスト2周を中山選手が担当し、1分51秒518を記録していた。今回まで無観客試合で、次回からは5,000人+αを上限に観客の入場が可能になることが、正式に発表された。実際に「次からは」と確認できたことで、ドライバーにも前3戦と違ったテンションになっていたのではなかろうか。

「#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」のスタートはまずまず。しかし、タイヤのウォームアップに優れる車両の先行を、オープニングラップのうちに許してしまうが、嵯峨選手は遅れることなく続いていく。むしろタイヤ無交換をあらかじめ予定していたこともあり、あえて無理せずポジションキープに徹していた。途中セーフティカーランを挟むも、予定どおり26周目にピットイン。

 中山選手がコースに戻ると、まだ交代を済ませていない車両を除く、暫定2番手に。前を行くのも同じブリヂストンタイヤで無交換の車両、同じ条件でトップが争われることが予想された。ところが、数周もせず、「#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」はペースを上げられないばかりか、まったくタイムが出なくなる。16番手まで後退したところで、せめて入賞は果たそうとタイヤ交換をチームは決断。41周目に再度マシンをピットに戻すことに。

 24番手まで退くも、中山選手の猛プッシュでポジション15位でチェッカーを受けることとなった。次回のレースは10月3〜4日に富士スピードウェイで開催される。すでに2回のレースを経験しているだけに、豊富なデータを基にした緻密な戦いで、まさしくリベンジを誓う。

嵯峨宏紀選手
「レース前半の流れは悪くなかったし、まわりの様子を見ながら無交換を予定していたので、タイヤのパフォーマンスを守りながら、というレース展開だったのですが、SCが入ってから……」

「SCラン明けにグリップが復活しなくなってしまい、じわじわ離されるという展開になって、それが交代後の中山選手の時にはもっとタイヤが厳しくなったので、結果的には2ピットになってしまいました。予選のパフォーマンスに関しては良かったんですけど、結局ブリヂストンタイヤのグリップパフォーマンス頼りみたいなところが出てしまったようですね。ロングランしたらズルズル落ちちゃうというのは、セットアップに関しても決勝には課題を残してしまいました。しょうがないですね、これがレースですから。予定どおり作戦はこなしたけれど、結果、失敗だったという感じがします。すぐ富士でまたレースなので、改善すべき点を洗い出して、頑張りたいと思います」

中山友貴選手
「全然グリップ感がなくて、それで途中タイヤを換えざるを得なくて……。今回、セットアップを大きく換えてきて、燃料積んでロングランしないまま行ったんですけど、タイヤが減っている状態でガソリンを積むと、ブレーキングサーキットなのにブレーキングで頑張れなくて、止まれなくて。後ろから来たクルマを抑えようとしたらぶつかっちゃうので、抑えることもできず、全然頑張れなかったです。今年はテスト機会もなく、ぶっつけ本番で行ってしまったので、無交換作戦が裏目に出てしまったところはあると思いますがチャレンジは失敗ではないと思います。今回の結果を踏まえて、また進化させて次戦頑張ります」

金曽裕人監督
「今年、もてぎではタイヤテストもなくて、去年のデータもほとんどない状態で挑んだわけなんですけど、無交換作戦を実行するには、僕らがチョイスしたタイヤがちょっと柔らかかった。そもそも無交換作戦ではなくスタンダードな作戦が結果は正解でした。それがいちばんの反省点。クルマをもっと決勝セットに振っておいて、普通にタイヤを換えれば入賞は確実だったと思いますが、そこを選ばずハイリスク覚悟を選んだので、表彰台に上がって3位以上というのがハイリターンだったので、やったことに悔いはないですけど、それにしてもノーデータの状態で、トライをしすぎたという反省は強くありますね。でも、これによってたくさん分かったことがあるので、次のもてぎ戦は楽しみですし、次戦の富士はどの作戦が正しいかも分かっているので、今度こそドライバーが表彰台に立つ姿をお見せしたいと思っています。ご期待ください!!!」

 次戦、Rd,5富士は、10月3日(土)予選、10月4日(日)決勝です。皆様、応援よろしくお願いいたします!!


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