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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.11.05 11:45

最終戦を待たず、第7戦もてぎで王者決定の可能性。STANLEY山本尚貴のタイトル獲得条件

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スーパーGT | 最終戦を待たず、第7戦もてぎで王者決定の可能性。STANLEY山本尚貴のタイトル獲得条件

 11月6〜7日にツインリンクもてぎで開催されるスーパーGT第7戦『MOTEGI GT 300km RACE』。今大会のGT500クラスではSTANLEY NSX-GTの山本尚貴が、最終戦を待たずにドライバーズタイトルを決する可能性を秘めている。ここでは、ランキング3位のAstemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)に対し、16ポイント差をつけてランキングトップに君臨する山本の、第7戦もてぎ終了時点でのタイトル獲得の条件を見てみよう。

 2021年シーズンのスーパーGTは、今回の第7戦もてぎ、そして11月27〜28日に開催される第8戦富士の残り2戦となった。レース距離は2戦とも700km以下となるため、1大会で獲得できる最大ポイントはポールポジションの1ポイント+優勝で得られる20ポイントの合計21ポイントとなる。

 つまり、山本尚貴が第7戦もてぎ終了時点で、タイトルを争う3番手に対し21ポイント以上の差をつければ、最終戦を待たず山本がシリーズタイトルを手にすることとなる。なお、現在ランキング2位には開幕戦を欠場した牧野任祐がつけているが、牧野は山本とともに 1号車STANLEY NSX-GTのステアリングを握るチームメイトのため、牧野単独でのタイトル獲得はほぼない状況だ。

 その前提の上で、山本のタイトル獲得条件を見てみよう。STANLEY NSX-GTがポール・トゥ・ウインで21ポイントを獲得し、総獲得ポイントを81に伸ばした場合、ランキング3番手につけるAstemo NSX-GTが決勝で2位を獲得してもポイント差は22となる。そのため、その時点で山本のタイトルが決定となる。

 たとえ、STANLEY NSX-GTがポールポジションを逃しても、優勝し20ポイントを得れば総獲得ポイントは80となる。その場合も、Astemo NSX-GTは2位(総獲得59pt)を獲得できなければ山本のタイトルが決定するという、圧倒的に山本/STANLEY NSX-GTに有利な状況だ。

 しかし、これはあくまでシリーズランキング上での話だ。一見、好条件で挑むSTANLEY NSX-GTだが、第7戦はGT500クラスのなかでただ1台、重い足枷を引きずっている。

 第6戦までは獲得ポイント×2kgとなっていたサクセスウエイト(SW)が、第7戦では獲得ポイント×1kgと半減する。これにより、STANLEY NSX-GTを除くライバル勢のSWが50kg以下となり、燃料流量リストリクター径の調整という足枷を外すこととなった。

 SWが61kgのSTANLEY NSX-GTは燃料流量リストリクターの1ランクダウン(92.6kg/h)の制限を受けた上で、車載ウエイト43kgを搭載するという厳しい条件のもとで第7戦に挑むことになる。

 それゆえに、最終戦を前にした山本のタイトル獲得は非常に厳しい状況だと言える。しかし、これまでもSW80kgを積んだ第5戦SUGOで2位を獲得するなど、決勝での勝負強さを見せているSTANLEY NSX-GTだ。レースは最後まで何があるかがわからないということを体現する走りで2020年シーズンのシリーズタイトルを獲得している1台だけに、第7戦では公式練習の走り出しから目が離せない存在だ。

■第7戦終了後の獲得見込みポイント表

(第6戦終了時点の上位5番手まで/編集部集計)

*STANLEY NSX-GTがポール・トゥ・ウインを手にした場合の山本尚貴の獲得ポイントはレッド、牧野任祐の獲得ポイントはピンクとなる。また、同時に黒文字部分の可能性はなくなる。


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