2月9日、岡山県の岡山国際サーキットで、スーパーGT GT500クラスに参戦する10台の車両が参加してのHRC主催のメーカーテストの2日目の走行が行われた。午前、午後ともに晴天に恵まれたが、この日もホンダNSX-GT勢が速さをみせている。
鈴鹿、富士に続き複数台が参加する岡山でのメーカーテストは2日目。初日は時折小雨が舞ったりしたものの、2日目は晴天のもと行われた。ただ、途中でスポーツ走行枠が設けられていることから、その間にコンディションも変化しやすかったという声も。そんななか午前、午後とも2時間ずつの走行が行われた。
各陣営ともそれぞれのメニューをこなしながらのテストとなったが、午前にはアタックも展開。またこれまで赤旗中断はなかったものの、午後の走行スタートから30分ほどが経過したところで、TEAM IMPULの1号車ニッサンZ GT500がヘアピンでグラベルにストップ。車両回収のために赤旗が提示された。
また午後は、走行終了間際にトラブルが起きる車両も現れ、TGR TEAM ZENT CERUMOの38号車トヨタGRスープラがピットに戻ったほか、Astemo REAL RACINGの17号車ホンダNSX-GTがバックストレートでコース脇にストップしている。
そんな今回のテストだが、初日に続きホンダNSX-GT勢が速さをみせている。2日目午前、午後ともにトップタイムだったのは8号車ARTA無限NSX-GT。午前は1分16秒578までタイムを縮め、Astemo REAL RACINGの17号車NSX-GT、TEAM KUNIMITSUの100号車NSX-GT、16号車ARTA無限NSX-GTと続きNSX-GT勢がトップ4を占めた。
午後はロングラン主体となったものの、8号車ARTA無限NSX-GTが1分17秒088で最速。Astemo REAL RACINGの17号車NSX-GTが2番手、Modulo Nakajima Racingの64号車NSX-GTが3番手に続き、またもNSX-GT勢が上位を独占した。
この時季ならではの気温やコンディション等の影響、メニューの違いこそ念頭におかなければならないが、ライバルたちからは「一発もロングもホンダが速い」という声も聞かれた。ホンダ、トヨタ/ニッサンはそれぞれ拮抗しているものの、今回はタイムを見るとホンダが速さをみせた2日目となった。富士でも速さをみせていた8号車ARTA無限NSX-GTを中心に、この戦力図が今後どう変化していくのか非常に気になるところだ。