ファンのために熱いレースを展開してくれるスーパーGTドライバーたち。SNS等でも散見されますが、所属するチームやメーカーによって差はあれど、多くのドライバーが“繋がり”をもっています。そんなGTドライバーたちの横の繋がりから、お悩みを聞くことでドライバーの知られざる“素の表情”を探りだす企画をお届けしております。今回はMax Racingの佐藤公哉選手から、muta Racing INGINGの堤優威選手に繋がりました。
しばしばSNS等でも見られる、気になる2ショット。「へえ、あのドライバーたち、仲良いんだ」とファンの皆さんも驚くこともあるのでは。そんなGTドライバーの繋がりをたどりつつ、ドライバーたちの“素”を探るリレートークがこの企画です。これまでの連載は、まとめページを作りましたのでぜひご参照ください。
今回も開幕前後の筆者キャパフローからほぼ1ヶ月開き。もう超謝罪です。前回は佐藤公哉選手の「奥さんいるけどモテたいんです」という男性ならなんとなく理解できるお悩みをもらいましたが、イケメンの堤選手はどう答えてくれるでしょうか。
とりあえずいってみましょ!
* * * * *
■モテてどうするんですか(笑)
──今回はお時間いただきありがとうございます。オートスポーツwebで連載している『スーパーGTドライバーお悩み相談ショッキング』なるコーナーの取材でして、今回順番が回ってきました。
堤優威さん(以下堤さん):やっと!
──おや。待ち望んでました?
堤さん:待ち望んではなかったですが(笑)。誰から来たんですか?
──今回は佐藤公哉くんから回ってきました。
堤さん:あ〜なるほど。
──公哉くんと組んでいたことはないですよね?
堤さん:組んではないですが、僕がMax Racingの頃にHOPPY team TSUCHIYAのドライバーだったので、ほぼ同じチームのような感じで一緒に行動していましたし、チューニングカーのタイムアタックイベントの機会で顔を合わせたり、ゴルフにも一緒に行ったりしますよ。仲良いです。
──そんな公哉くんからのお悩みに回答いただきたいんですが……。え〜、公哉くんから『僕、モテたいんですよね』という悩みが来まして。
(数秒の沈黙走る)
堤さん:(笑)。結婚してるじゃないですか。子持ちのパパですよねぇ!? モテてどうするんですか(笑)。
──うん。『奥さんいるよねぇ?』って話したら、奥さんにも言ってるんだって。
堤さん:公哉くん、(奥さんのことを)『ボス』って呼んでますけどね(笑)。『ウチのビー・オー・エス・エスがさあ……』って言ってます。
──そのビー・オー・エス・エスに『モテたい』と言うと『はぁ!?』と言われるらしい。でもとにかくモテたいと。まあ男子ならば、分からないわけでもないじゃない。結婚していても、女子からキャーキャー言われたいじゃない。
堤さん:たしかに。まあファンの皆さんからの人気も高めたいですよね。
■モテるならばふたつの方向性から選ぶべし
──んで、公哉くんのどこをどう変えたらモテると思いますかね。
堤さん:……髪の色じゃないですか(笑)。まず一般人になろうよと思います。公哉くんは個性的で、すごく面白いですし、髪色も豊富ですし、服もすごいじゃないですか。奇抜で。ドラクエの『ぬののふく』って書いたTシャツとか着てますし。とにかくスゴいんですよ。
それにゴルフに行っても、金色のボール使ったりとか、真っ黒のボール使ったり。
──それボール見つからないじゃん!
堤さん:そうなんですよ。しかもそれで失くすんですよ(笑)。他にもすごくデカい、普通の3倍くらいの大きさがあるパターを使ったり、ひたすらギャグ性が高いんです。僕としては、公哉くんのその面白さをもっといろんな人に観て欲しいですし、『佐藤公哉はこんなに面白いんだ』と知って欲しいです。
だから最初に髪色を普通に……と言いましたが、髪の色を普通にしたところで、公哉くんのヘンなところがちょいちょい出てしまうと思うので、さらに振り切ってしまった方がいいかもしれません(笑)。特定のコアな層からモテると思います。一般的にモテたいのであれば、もっと普通にしたらいいと思います。顔もカッコいいし(笑)。
──そうだよね。普通にするなら、髪もちょい茶色くらいで、ブランドものの服でも着たらいいよね。
堤さん:そうっすね。さりげないシンプルなブランドものとか着てたら、公哉くんの場合カッコいいと思います。
──……でも、そんな公哉くんちょっとイヤだよね。
堤さん:今の公哉くんを知っている僕たちからしたら『NG』っす(笑)。関わりにくい(笑)。公哉くんはホント飲みに行ったりしても面白いんですよ。F1に乗った経験もありますし、すごいドライバーなんですけど、年下の僕にもすごく接しやすいですし、優しいです。
ちなみに誕生日プレゼントとかもくだらないモノをくれたりします。なんだか顔がついてないデカいゴルファーのフィギュアとかくれたりします。『コレどこに置くの!』みたいな。ホントにギャグ性が高い、最高の先輩ですね。
結論としては、普通にモテたいなら髪の色を普通にするか、振り切ってコアな層を狙うかじゃないですかね。見た目はすでに行ききってますが(笑)。
※ここで取材場所に平良響選手、加藤寛規監督が入室
■最近できたお悩みをぶつけてみます。
──そんなこんなで、このコーナーは次のGTドライバーを紹介してもらって、その人にお悩みを相談して欲しいんですよ。
加藤寛規さん:まだ続いてたんだ。このコーナー。
──そうなんですよ(笑)。
堤さん:まだ出てない人います? そういえば今、めちゃ悩みあります。先週できました(この取材は3月10日に行いました)。
──先週!?
堤さん:正確には一昨日ですね(※3月7〜8日には鈴鹿でスーパーフォーミュラ・ライツのテストがありました)。『フォーミュラを速く走らせるにはどうしたら良いか』を聞きたいです。僕自身、フォーミュラの経験が少ないので、セッティング含めて走らせ方の正解が分からなくて。GTとかと比べて、どういうドライビングの違いがあるのかを悩んでいます。
平良響さん:……(小高)一斗。去年のチャンピオンだし。
──あ〜なるほど。まだ出てないよ。
堤さん:アイツに悩み相談するのもちょっとアレですね(笑)。大勢の前で悩みを出すの恥ずかしいな。調子に乗りそうですし(笑)。でもマジメに、ちゃんと回答させたらどんな内容が出てくるのが楽しみですね。
平良響さん:なんて言うんだろう。楽しみですね。
堤さん:今年はスーパーフォーミュラドライバーですからね。どんなことを言うか楽しみです。
──ではそんな感じでいきましょう。今日はありがとうございました!
* * * * *
というわけで、次回は小高一斗選手に繋がりました。スーパーフォーミュラ・ライツ王者で、スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿ではポイント獲得も果たした小高選手。どう悩みに答えてくれるでしょうか……? お楽しみに!