静岡県の富士スピードウェイで開催された2023スーパーGT第4戦『FUJI GT 450km RACE』。8月6日の午後に行われた決勝を終え、GT300クラスで優勝を飾ったGAINER TANAX GT-Rの富田竜一郎／石川京侍／塩津佑介がレースを振り返り、次戦への展望を語った。
石川京侍／第1、第2スティント担当
「僕にとって2019年以来（第4戦タイ）の優勝になるので、結構久しぶりで素直に嬉しいです」
「今日は荒れた展開になると思ったので、ウォームアップ走行では他車がレインタイヤで走行するなかでスリックタイヤを履き『どのタイムのときにタイヤを交換すれば一番いいか』ということを試せたことが良かったです」
「レースではダンロップタイヤのパフォーマンスもすごく良かったですし、チームの作戦も完璧だったので、すべてが完璧なレースだったと思います」
「次戦の鈴鹿はサクセスウエイトが重くなってしまいますけど、レースに向けてエンジニアさんとチーム、そして富田さんと話し合い、重いけど頑張ってポイントを獲りたいです」
富田竜一郎／第3スティント
「今年は僕と（石川）京侍くんが11号車でコンビを組むことになりましたけど、開幕戦から苦しい戦いが続いていました。前戦は非常に高いパフォーマンスでしたが赤旗終了になってしまい、最後までレースをすることができませんでした」
「今回の第4戦に入ってからも調子が良く、予選でも僕と京侍くんは思いどおりのアタックをすることができ、非常に良い位置からレースをスタートしました」
「前半スティントは京侍くんも頑張ってくれて、難しいコンディションであったと思いますけど、チームの作戦や京侍くんの判断などが完璧にハマりました」
「赤旗直前にはトップを狙うことができると思っていましたけど、雨が降ってきたことで正直厳しいのではないかなという部分と、赤旗後のタイヤ選択を僕が行いましたけど、その選択があまりいい方向に行っていないことを数周で感じていました」
「そういったこともあり、4号車（グッドスマイル 初音ミク AMG）に対して戦える武器がないなか『どうしていこうかな』と考えていたところ、エンジニアが『このタイミングでピット入って』と言ったときが本当にドンピシャのタイミングでトップに立つことができました」
「チーム、ダンロップタイヤ、ドライバーのすべてが噛み合ったすごく良い週末だったと思うので、本当に嬉しいです」
「次戦の鈴鹿は80kgに近いサクセスウエイトになるかと思いますけど、2015年の第5戦鈴鹿ではウエイト88kgで優勝しているので、そういったことを目指せるようにチームとしっかりと連携して良いクルマを作って頑張りたいと思います」
塩津佑介／第3ドライバー
「今回の優勝は、本当にいろいろな分岐点があるなかで、自分たちがもっているすべてのものを出し切ることのできた結果だと思います。その部分の判断がすべてハマったということが大きいと思います」
「次戦の鈴鹿はニッサンGT-RニスモGT3にすごく特性の合っているコースだと思いますし、チームの地元である京都からも近く、地元とも言えるサーキットです。サクセスウエイトも増えるかと思いますけど、今回のように良い結果で終われるように頑張りたいと思います」
