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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.09.01 03:52
更新日: 2020.01.07 19:14

決勝はウエット予想のJSB1000岡山戦。問われるコンディション変化への対応能力/全日本ロード

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MotoGP | 決勝はウエット予想のJSB1000岡山戦。問われるコンディション変化への対応能力/全日本ロード

 YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行が4年ぶりに岡山のレコードを更新してポールポジションを獲得した全日本ロードレース選手権第6戦JSB1000クラス。今回の決勝レースでは天候、気温などによる路面コンディション変化への適応能力が試されるシチュエーションとなる。予選を終え、トップ4のライダーはどのような手ごたえを感じているだろうか。

 岡山のレースウイークは初日の朝に雨が降り、路面コンディションは事前テストの状況と一転。そのため、各ライダー、予選に向けた走り込みが十分できないまま予選日を迎えた。ポールを獲得した中須賀は初日のART合同走行では1分28秒を切ることができず、1分28秒389で総合3番手で終えていた。

 しかし、迎えた予選で中須賀はQ1開始早々に1分27秒台に入れ、セッション中盤では1分27秒601をマークしてQ1をトップ通過。Q2ではさらにタイムを伸ばし、1分27秒178をマーク。2015年に自身が岡山で記録したコースレコード、1分27秒182を塗り替えてポールポジションを獲得し、“絶対王者”ならではの適応能力を見せつけた。

中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

 予選を終えた中須賀は会見で「金曜日は雨上がりの路面でグリップが悪かったのですが、今日は(コンディションが)回復していたので、リズムよく走ることができました。なんとかポールが取れて良かったと思っています」と振り返っている。

 決勝に向けては「先週のテストでロングランをして野左根選手も似たアベレージで走っていたので、独走は厳しいと予想しています。水野選手もいいアベレージで走っているので、決勝はバトルになるだろうと感じています」と中須賀。

「岡山は今まで独走で優勝できていたサーキットですが、今年は違った展開になるのではと感じています。もちろん(高橋)巧選手の怪我も少し癒えてきているはずなので、彼が決勝に絡んでくる想定をして準備をすすめますし、足元をすくわれないように集中して自分のやるべきことをやりたいと思います」

 9月1日の岡山は、午後から雨の予報が出ているため決勝はウエットでの戦いになることが予想されている。しかも雨は午後から降る可能性が高いため、各ライダーはぶっつけ本番でウエットの路面に対応しなければならない。そのため、ライダーの実力が大きく影響する24周の戦いとなることは間違いないだろう。

■初日9番手から予選2番手と大きく上げてきた水野

 レースウイーク前に行われた岡山公開テストでは1分27秒686でトップとなったもの、ART合同走行では1分29秒772で総合9番手とタイムが伸びなかった水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)だったが、予選ではしっかりと合わせこみ、1分27秒445を記録して予選2番手を獲得した。

「岡山自体は得意としているので、ドライでもウエットでも問題ないと思っています」と水野は話す。

水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)
水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)

「予選は昨日とはコンディションが変わり、テストに近い状況になったのでペースも上げられたし、昨日と比べるといい位置で終われたと思います」

「新しいバイクになってからウエットでの走行経験が一度もないので、今はどこまで詰められるかわからないというのが正直なところです。唯一ポジティブな点は、自分がこのサーキットを得意としているということですね。ウエットが初めてだとしても他のコースよりはアドバンテージがあるので、前向きにとらえています」

「ウォームアップでは雨は降らない予想なので、決勝はライダーの実力がすごく出ると思います。ドライでもウエットでも走れるようにしたいです」

■予選では「1発を決められなかった」と野左根


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