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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.11.09 06:00
更新日: 2019.11.08 21:26

MotoGP:ウイーク前から自信を覗かせていたビニャーレス。13番手から2位を得たマルケスのタイヤ選択

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MotoGP | MotoGP:ウイーク前から自信を覗かせていたビニャーレス。13番手から2位を得たマルケスのタイヤ選択

 第18戦マレーシアGPを制し、2019年シーズン2勝目を記録したマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)。一方、王者のマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は2019年ワーストグリッドとなる13番手からスタートしたが、序盤で一気に追い上げて最終的には2位表彰台を獲得している。そんなマレーシアGPを二輪ロードレース専門誌『ライディングスポーツ』が分析する。

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 ビニャーレスが第18戦マレーシアGPで2019年シーズン2勝目を記録した。ビニャーレスは、前戦第17戦オーストラリアGPのレース中盤以降をリードし、最後にマルケスの先行を許したものの、最終ラップの最終セクターまでマルケスとトップ争いを繰り広げた末に転倒リタイアに終わり、オーストラリアGP連勝を逃したビニャーレスだが、「転倒ノーポイントに終わったが、多くのことを学んだ。ペースもよかったし、マシンも好調さをキープしている。セパンでもう一度、挑戦したい。準備は整っている」とマレーシアGPを前に自信をのぞかせていた。

 一方、オーストラリアでシーズン11勝目を記録したマルケスだが、2018年のマレーシアGPでは優勝しているものの、セパンはマルケスにとっては優勝経験の少ないコースのひとつ。125cc時代の1勝、MotoGPクラスで2勝と通算3勝に止まる。

「セパンもヤマハとドゥカティが得意とするサーキット。目標は再び優勝争いをすることだが、どのような週末になるか状況を見ながらセットアップを合わせていきたい」と、マルケスは慎重な構えを見せていた。

 ヤマハサテライト、ペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロ、フランコ・モルビデリが初日からセッショントップタイムを記録して行くなか、ビニャーレスもマルケスもフリー走行を通して、レースに向けた準備を着実に進めていたが、マルケスはアベレージはいいものの、一発のタイムでやや苦戦気味。ビニャーレスは一発のタイムもアベレージも満足する結果を得ており、この差が予選Q2の結果の差となって現れる。

ファビオ・クアルタラロの後ろにピタリとつけるマルク・マルケス
ファビオ・クアルタラロの後ろにピタリとつけるマルク・マルケス

 予選Q2ではフリー走行から好調だったクアルタラロをマークしていたマルケス。2回目のアタックもクアルタラロの背後についてコースインする。後ろに着かれることを嫌ったクアルタラロは、ペースを落として走行し、マルケスを先に行かせようとするが、マルケスは離れない。残り時間がなくなり、クアルタラロはラストアタックを開始。マルケスも続いてアタックに入るが、2コーナーでハイサイド転倒を喫し、結果的に2019年シーズンワーストグリッドとなる11番手に止まった。

「1コーナーから2コーナーへの切り返しが少しアグレッシブすぎたかもしれない。正直、転倒したことよりも11番手からのスタートになったことが残念。体中が痛いが、大丈夫。決勝に向けての準備は進んだが、さすがに11番手からのスタートは難しい」と、マルケスは厳しい表情を見せた。

 一方、ビニャーレスはクアルタラロにポールポジションこそ譲ったものの、0.103秒差の2番グリッドを得た。「フロントローからスタートすることが最も重要だ」とビニャーレス。

マルケスに約3秒半のリードをとって2019年2勝目を上げたマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)
マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)


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