2月6日、ロードレース世界選手権MotoGPに参戦するモンスターエナジー・ヤマハMotoGPが、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで体制発表を実施した。会場で2020年型マシン『ヤマハYZR-M1』をお披露目。チームのライダーであるバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスとともに2020年のチャンピオン獲得を目指す。
2020年のモンスターエナジー・ヤマハMotoGPのカラーリングは2019年を継承。ヤマハYZR-M1をはじめ、ピットボックス、レザースーツにはモンスターエナジーブラックからヤマハファクトリーレーシングのブルーへのグラデーションを織り込んでいる。
ライダーは、2019年に引き続きビニャーレスとロッシが参戦。ビニャーレスは、2017年にヤマハのファクトリーチームの一員となり、同年、ランキング3位を獲得。翌2018年はオーストラリアGPで優勝し、チームメイトのロッシ選手に5ポイント差で続くランキング4位と健闘した。さらに2019年にはオランダGPとマレーシアGPで優勝し、ランキングで再び3位を獲得している。
ロッシは、2004年にファクトリーチームに加入して今年で15回目のシーズンを迎え、ヤマハで最も活躍したライダーだ。これまで、9回の世界チャンピオンを獲得しているが、ヤマハでは2004年、2005年、2008年、2009年と4回のチャンピオンに輝いており、2013年のヤマハ復帰から8年目を迎える今年は、ファクトリーライダーとして最後の年になるため、さらなる勝利への強い情熱をもってシーズンに臨むだろう。
また2019年シーズン限りでMotoGPを引退したホルヘ・ロレンソは『ヤマハ・ファクトリー・レーシング・ テストチーム』のライダーとして、2月2~4日のシェイクダウンテストでは3年ぶりにヤマハYZR-M1を走らせている。
ヤマハ・モーター・レーシング・マネージングディレクターを務めるリン・ジャービスは、「2019年にメインスポンサーとなったモンスターエナジー社とのコラボレーションをより一層、拡大して昨年以上の成功をおさめるべく準備を整えている」
「私たちは新しいシーズンのスタートを楽しみにしており、必ずやすばらしい成果を達成できるものと信じている」と語った。
またチームディレクターのマッシモ・メレガリは、「2019年末のバレンシアとヘレスのテストですでに、新シーズンへの方向性のヒントをつかむことができた。次のテストでは、これまでの成果を確認し、さらなる進化を目指し、3月には最高の状態でシーズン開幕を迎えたいと思う」と2月7日から始まるMotoGPセパンテストに臨むという。
2020年シーズンを戦うビニャーレスとロッシもリラックスしていたオフシーズンから気を引き締めセパンテスト、そして開幕戦に向けた意気込みを語っている。