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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.07.30 16:41
更新日: 2020.08.06 12:23

ウエットでもドライでも野左根航汰がトップ! ST1000は高橋裕紀が一歩リード/全日本ロードSUGO公開テスト2日目

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MotoGP | ウエットでもドライでも野左根航汰がトップ! ST1000は高橋裕紀が一歩リード/全日本ロードSUGO公開テスト2日目

 いよいよ8月9日(日)・10日(月・祝)に再開する全日本ロードレース選手権に向けた公開テスト2日目が7月29日(水)に、その舞台となる宮城県・スポーツランドSUGOで行われた。初日は、激しい雨のため、ほぼ走れず終いとなったが、この日は、朝から霧雨となり、ウエットコンディションでスタート。午後からは、雨も上がり、ほぼドライコンディションとなるが落とし穴もあった。

 2日目は、各クラスに分かれた走行が、それぞれ2本行われ、JSB1000クラスは、J-GP3、ST1000に続いて3番目の走行となっていた。ウエットとなった1本目は、セッション開始直後に野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)がSPインコーナーで進入ハイサイドで転倒してしまい赤旗が提示される。レッカーに乗って戻って来た野左根は、もう1台のバイクでコースインすると最後のアタックで1分36秒832をマークしトップタイム。

 2番手に前田恵助(YAMALUBE RACING TEAM)が1分37秒217、3番手に中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が1分37秒422で続き、ヤマハ勢が上位を占める結果となった。4番手に清成龍一(Keihin Honda Dream SI Racing)が1分38秒200、5番手に水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)が1分38秒751、6番手に渡辺一樹(YOSHIMURA SUZUKI MOTUL RACING)が1分38秒836と続いていた。

 ほぼドライとなった2本目では、セッション終盤に各ライダーはタイムを詰めて行く。ここでも野左根が、ただひとり1分26秒台に入れる1分26秒985をマークして、この日、2セッションともトップに着けた。

2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

「1本目大きなハイサイドで転倒してしまいマシンが大破してしまいました。自分もけっこう高く放り出されてしまっていたのですが、怪我がなかったのは、不幸中の幸いでしたね。そこからTカーに乗り換えてウエットでもトップタイムを出すことができました。2本目では、1本目で転倒してしまったバイクをチームが修復してくれました。メインバイクで走れたのは大きかったですし、チームに感謝したいですね。1時間という限られた中でしたが、ドライでいろいろ確認できましたし、タイヤの選別もできたので、いいテストになりました」と野左根。

2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)

 1分27秒368で2番手に着けた絶対王者・中須賀は「天候に左右されて思うようなテストにはなりませんでしたね。もっと走りたかったというのが正直なところですが、その中でも、いろいろ試すことができたと思います。走りのリズムは、取れましたし、レースへの準備は整ってきていると思います」と、こちらも準備万端と言ったところか。

 3番手に渡辺一樹が1分27秒456、4番手に渡辺一馬が1分28秒149、5番手に清成龍一が1分28秒154、6番手に濱原颯道が1分28秒630で続いた。

2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)
2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)

 この日、JSB1000クラスに限らずレインボーコーナーで転倒したライダーが多かった。ちょうどクリッピングポイントでもある、イン側の縁石からわき水が出てしまっており、これに乗ってしまったのが原因だった。その中に水野の姿もあった。

「前の周まで普通に走ることができていたのに、一瞬で転倒してしまいました。ニュータイヤでアタックする予定だったのですが、この転倒でできなかったので、フラストレーションが溜まるテストになってしまいました。その中で、マシンの方向性も見えて来ましたし、レースウイークにセットを進めて、いいレースができるようにしたいですね」と水野。この日のタイムは、ユーズドタイヤで出した1分29秒031がベストとなり7番手だった。

2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:高橋裕紀(日本郵便HondaDreamTP)
2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:高橋裕紀(日本郵便HondaDreamTP)

 今シーズンより始まるST1000クラスも1本目、2本目ともに高橋裕紀(日本郵便HondaDream TP)がトップタイムを記録。ドライとなった2本目では、1分30秒287をマークしている。

「CBR1000RR-Rは、新型なのでまったくデータのないところからのスタートでした。ここまで3月に鈴鹿でシェイクダウンして、先日、ツインリンクもてぎのスポーツ走行を走り、今回のSUGOテストだったので、まずは仕分け作業を行いました。まだまだ走り足りないですし、詰める部分も残っている中で、ウエットでもドライでもトップに立てたことは、今の方向性が間違っていないということを確認できたと思います。ダンロップタイヤもすごくコントローラブルでいいフィーリングでした。レースウイークも、この調子でチーム一丸となっていいマシンセットを進めてレースにしたいですね」と高橋。ただひとり、1分30秒台に入れ、2番手を0秒726も引き離していた。

 2番手には、BMW S1000RRをライディングする星野知也(TONE RT SYNCEDGE4413 BMW)が1分31秒013で続いた。

「初めてダンロップレインで走りましたが、フィーリングをつかむことができたのは、大きな収穫でした。ドライでも前回のテストで変更した仕様がうまく合い2番手につけられたのは、よかったと思います」と星野。

 3番手の名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO. Honda)もダンロップレインは初走行。「SUGOのウエットは、特に苦手なのですが、意外に普通に走ることができました。まだまだ詰めなくてはいけない部分が残っている中では、まずまずのタイムだったと思います」と、こちらも上々の感触のようだ。

2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:岡本裕生(51ガレージ ニトロレーシング)
2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:岡本裕生(51ガレージ ニトロレーシング)

 ST600クラスは、2回目の走行開始直後に、やはりレインボーコーナーで転倒があり、数台を巻き込む多重クラッシュとなってしまう。このアクシデントのためセッションは、30分に短縮されて行われた。ここでSUGOを得意としている岡本裕生が1分31秒720をマークしてトップ。2番手に荒川晃大が1分31秒829で続き、トップ2が1分31秒台。3番手に小山知良が1分32秒201で続き、ホームコースの横山尚太が1分32秒241で4番手に着けた。

 この日から走行開始となったJ-GP3クラスは、1本目は、ウエット、2本目は、中途半端なコンディションとなったため、全体的に周回数は少なかった。その中で、山田尚輝(Mistresa Jr.)が1分40秒074でトップとなっていた。今シーズン、自らのチームでエントリーしている岡崎静夏は、マシントラブルのため1周もできずに初日を終えている。

2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:岡﨑静夏(RT YOLO SARD&ぱわあくらふと)
2020年全日本ロードSUGO公開テスト2日目:岡﨑静夏(RT YOLO SARD&ぱわあくらふと)

 全日本ロードレース選手権 SUGO公開テスト2日目のタイム結果は以下の通り。


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