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MotoGP ニュース

投稿日: 2022.02.06 09:58
更新日: 2022.02.07 19:44

A.エスパルガロが初日トップ。アプリリアがワン・ツーに並ぶ/2022MotoGPセパン公式テスト1日目

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MotoGP | A.エスパルガロが初日トップ。アプリリアがワン・ツーに並ぶ/2022MotoGPセパン公式テスト1日目

 2月5日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで、MotoGPの公式テストが始まった。初日となったこの日は、体調が懸念されていたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)、そして3名のテストライダーが参加し、全27名のライダーが走行を実施。アプリリア・レーシングのアレイシ・エスパルガロがトップタイムをマークした。

 2022年シーズン最初の公式テストは、2020年までと同様にマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで予定通り開催となった。2021年シーズンは新型コロナウイルス感染症の影響でカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットでのテストに変更されたため、マレーシアでの公式テスト実施は2年ぶりである。

 今季のMotoGPは、再びエンジンのアップデートが行われることがひとつの注目ポイントだろう。これもまた新型コロナウイルス感染症の影響を鑑みたもので、コスト削減を目的に2021年は原則として、エンジンのアップデートができない技術規則となっていたからだ。なお、年間のエンジン使用可能基数やテストについての条件が緩和されているコンセッションという優遇措置を受けるメーカー(今季はアプリリアのみ)については、これに該当しない。

■アプリリア:1番手、2番手タイムを記録

 さて、2年ぶりにセパンで行われたMotoGPの公式テストで、初日トップタイムを記録したのが、アプリリアを駆るアレイシ・エスパルガロである。そして2番手に続いたのは同じくアプリリアのマーベリック・ビニャーレス。アプリリアがテスト初日の1番手、2番手を占めた。

 テストではレースウイークとは異なり様々なパーツを試し、ときには十分にタイムアタックをしないこともある。そのため、順位だけで一概に判断することはできない。ただ、この日A.エスパルガロが記録した1分58秒371というタイムには注目したいところだ。というのも、このタイムは2019年のマレーシアGPで記録されたオールタイム・ラップ・レコード1分58秒303に迫るものだ。なお、2番手のビニャーレスも好タイムで、A.エスパルガロから0.013秒差の1分58秒384だった。

 A.エスパルガロは初日終了後、この日のテストについて語った。バイクには好感触を抱いているようだが、それでも楽観視はしていない。

「バイクのフィーリングはいいと思う。2021年型よりもかなり気に入っているよ。でも、ライバルの中での位置を考えないといけない。1秒速くなればきっと『すごくバイクが速くなりましたね』と言われるだろうけれど、それは重要じゃないんだよね。周りが1.2秒速くなっていたら、僕たちはそれより0.2秒遅いことになるんだから」

「(2021年最終戦後に)ヘレスでテストしたバイクは、ほとんど2021年型だった。様々な方向性でいろいろなシャシーを試したけれど、機能しなかったんだ。それで、新しいフレームは全く違った方向性になって、バイクがよくなった。特に旋回、それからハンドリング。バイクはとても機敏になり、エンジンも少し力強くなっている」

 この旋回性のよさについては2022年型の車体がスリムになったことが影響しているという。A.エスパルガロは1カ月前に写真撮影のためRS-GP22にまたがり「これはすごいぞ、まるでMoto2バイクだ」と思ったそうだ。「おかげで高速コーナーでのスピードの乗り方、コーナーへの飛び込みなどがよくなった」と、A.エスパルガロは実走を経た印象を語った。

 このバイクの形状についてビニャーレスは「まだバイクに慣れる必要があるから、まだ判断しかねるな」とコメントしたものの、バイクについておおむね好印象という点ではA.エスパルガロと共通している。

■ヤマハ:クアルタラロが記録したトップスピードについて言及

 2021年チャンピオンのファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)擁するヤマハは、そのクアルタラロが6番手でヤマハとして最上位だった。ヤマハがかねてより課題とするひとつがエンジンパワーである。

 クアルタラロはこの日、332.3km/hのトップスピードを記録したが、これについて「本来の速さではない。明日、バイクについてもっとよく確認したい」と述べている。今のところ、エンジンパワーについて革新的な改善があった、というわけではなさそうだ。

「もちろん、もっともっと馬力は欲しいよ。でも結局、今は大きくエンジンを変えることはできない」

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