メルセデスAMG社の独自開発による新たな“4ドア”スポーツとして誕生した『メルセデスAMG GT 4ドアクーペ』が、改良された“AMG RIDE CONTROL+エアサスペンション”と、手のジェスチャーで様々な操作が可能な“MBUXインテリア・アシスタント”、そして最新世代の“AMGパフォーマンスステアリングホイール”を標準装備して登場。1月20日より予約受注が開始されている。
メルセデスのGT3規定ベース車両として活躍する『AMG GT』に対し、同様の性能を持ちながら、官能的なデザインと広い室内空間および4ドアの利便性を兼ね備え「パフォーマンスやデザイン性を求めながらも、日常生活での使い勝手にも妥協をすることができない」カスタマーのために生まれた『メルセデスAMG GT 4ドアクーペ』は、その開発にモータースポーツの分析とシミュレーションの手法が採用されてきた。
高い剛性を確保し、正確なステアリングインフォメーションとフィードバックがもたらされるフロントセクションに対し、車体中央部からリヤエンドにはガセットやクロスメンバーを追加。ラゲッジフロア部にはCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用するなど、4ドアながら軽量高剛性を追求する。
伝統的なクーペの構造的特徴であるロングボンネットとふたつのパワードームが採用されたフードの下には、3リッター直列6気筒直噴ターボエンジンの“M256”とインテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG)が搭載され、グレード別に『GT 43』では最高出力367PS、最大トルク500Nmを、一方の『GT 53』では最高出力435PS、最大トルク520Nmを発生する。
そのISGは、エンジンとトランスミッションの間に配置された最高出力21PS(16kW)、最大トルク250Nmを発生する電気モーターで、オルタネーターとスターターも兼務しており、従来のハイブリッドのような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーにエネルギーを蓄える。
低回転時にはその電力を利用してアシストを行い、アイドリングストップからの再スタートなどエンジン始動時の振動も抑えつつ、そのアイドリング時にはモーターの電流量を調整することで、安定的に低回転域での運転を保つことが可能に。
さらにこのモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるアシストも行うなど、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現している。