2021年4月にランニングチェンジを実施し、前後バンパーやラジエーターグリル、リヤの中央部分に移された車名ロゴなど、新デザイン言語に刷新されたフォルクスワーゲンの新型『Passat(パサート)』に、バッテリー容量を先代モデルに比べて約30%増強し、EV航続可能距離も延長したプラグインハイブリッドの『Passat GTE Variant(パサートGTEヴァリアント)』が登場。4月5日より発売開始となっている。
ブランドの屋台骨を支える基幹車種『ゴルフ(Golf)』と同様に、モジュラープラットフォームのMQBを採用した『パサート』は、並み居るDセグメントのライバルを上回るユーティリティ空間と、落ち着いた操縦安定性を兼ね備えた実力派モデルとして根強い支持を集めてきた。
その最新モデルに追加されたプラグインハイブリッド・ワゴンのGTEは、先代モデル同様にGTE専用のC字型LEDデイタイムランニングライトや、ブルーにペイントされたブレーキキャリパーを装備し、フォルクスワーゲンのeモビリティを象徴するデザインキューを採用する。
注目のパワートレインには、115kW/156PSの1.4TSIガソリンエンジンと85kW/116PSの電気モーターを組み合わせ、普段使いのみならず長距離走行も可能とした独自のハイブリッドシステムを搭載。さらに先代モデルと比較してバッテリー容量を9.9kWhから13.0kWhへと増強したことで、モーターだけで走行できるEV航続可能距離で57km(WLTPモード)を達成するなど、通勤や送迎、ショッピングなどの普段使いにおいて、二酸化炭素を排出しないEV走行のみでの対応が可能となっている。
また走行モードは、先代モデル同様にモーターのみで走行する“EVモード”以外にも、モーターとエンジンを効率よく使って走行する“ハイブリッドモード”に加え、モーターとエンジンの両方のパワートレインを使って力強く走行する“GTEモード”を選択することができ、ハイブリッドモードでは走行中に回生エネルギーからバッテリーを充電することも可能に。