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F1 ニュース

投稿日: 2017.10.02 13:46
更新日: 2017.10.02 14:11

F1 Topic:2台揃って発生したフェラーリPUトラブルの原因をエンジニアが分析

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F1 | F1 Topic:2台揃って発生したフェラーリPUトラブルの原因をエンジニアが分析

 シンガポールGPではスタート直後のアクシデントに泣いたフェラーリが、マレーシアGPではパワーユニットに2日連続でトラブルが出た。これにより、セバスチャン・ベッテルは最後尾からスタート。チームメイトのキミ・ライコネンは、スタートすることなく、リタイアに終わった。 

 フェラーリによれば、予選のベッテルのトラブルは、コンプレッサーからプレナムチャンバー(内燃機関の吸気ポート)に空気を送るためのインタークーラーパイプにダメージがあり、そこから空気が漏れていたという。

2017年F1第15戦マレーシアGP 予選2番手の速さを見せるも決勝レースに出られなかったキミ・ライコネン

 決勝日のライコネンのトラブルはまだ特定されていないが、テレメトリーのデータを見る限り、同じ場所のプレッシャーが低下していたことから、インタークーラーパイプになんらかのダメージがあったと見られている。

 なぜ、今回フェラーリは2台そろって同じ箇所に同じトラブルを抱えたのか。その理由を別のマニュファラクチャーのあるエンジニアは次のように分析する。

「インタークーラーパイプはカーボンファイバーできているが、カーボンというのは軽量化に大きく貢献できる反面、ひとつひとつ職人による手作りなので、品質にバラつきが出やすく、品質管理をしっかりと行わないとトラブルが起きる。シンガポールGPで無得点に終わって、今回どうしても挽回したいフェラーリが品質管理よりもパフォーマンス向上を優先した可能性は高い」


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