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F1 ニュース

投稿日: 2018.04.16 16:10
更新日: 2018.04.16 16:15

不屈の闘志で勝利をもぎとったリカルドが歓喜の“シューイ”【今宮純のF1中国GP決勝分析】

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F1 | 不屈の闘志で勝利をもぎとったリカルドが歓喜の“シューイ”【今宮純のF1中国GP決勝分析】

 2018年F1第3戦中国GPは前戦で辛酸を舐めたダニエル・リカルドがオーバーテイクショーを披露し見事逆転勝利を収めた。F1ジャーナリストの今宮純氏が中国GPを振り返り、その深層に迫る──。 

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 オーバーテイク『撃墜王』ダニエル・リカルドが表彰台で高笑い。シャンパン靴飲み“シューイ”をメカニックのクリス・ジェントとやってみせた。

 屈辱的な敗北を先週バーレーンGPで喫した彼とレッドブルは、メルセデスよりも先に今シーズン1勝目をすくいとった。6番グリッドから逆転、17年アゼルバイジャンGPの10番手からの逆転に勝るとも劣らぬ勝ちっぷり。

 第2戦の屈辱とは、たった1周でリカルドがPUトラブル、その直後3周でマックス・フェルスタッペンもデフ・トラブル。2台が全滅し連続入賞記録が38戦で止まったことだ。

 印象としてレッドブルには“非信頼性”イメージがあるかもしれないが16年スペインGPから、2年近くずっとポイントゲット・レースを戦っていた(フェルスタッペン初優勝後からだ)。

 それがあっけなく終わり、リカルドとフェルスタッペンがすごすご帰る姿が国際TVに映し出され、メカニック達もレース中に撤収作業にとりかかった。

 どんなに落ち込んだことか。レースペースに秘めた自信があったのに全滅、不戦敗レースは屈辱以外のなにものでもない……。

2018年F1第3戦中国GP フリー走行3回目でエンジンブローしたダニエル・リカルド

 上海では土曜FP3にまたリカルドにターボ・トラブル、炎上アクシデントが発生。ICE、ターボ、MGU-H、MGU-K交換を急いだメカニック達が、2時間余りでマシンをよみがえらせた。

 予選Q1、残り時間3分11秒、テール・スライドさせながらピット・ガレージから飛び出たリカルド。最近、見たことない場面だ。

 この日4周しかしていないリカルドはアウトラップから飛ばし、1分33秒877を出しきる。チームメイトより約1秒も劣るこれが精いっぱい、14番手のQ1通過に彼は満足した。作業が間に合わずグリッド最後尾をほとんど覚悟していたのだから……。


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