事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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セルゲイ・シロトキンがまったくレースに参戦しないまま2シーズン目に入る恐れが出てきた。これまで長い間彼を支えてきたSMPレーシングが、資金供給の中止を決めたからだ。一定規模のスポンサーシップ費を持ち込むことが求められるため、シロトキンはスーパーフォーミュラやWEC世界耐久選手権のチームから出されていたオファーを辞退した。
2020年に走行距離を稼ぐために残された方法は、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のデイトナ24時間、セブリング12時間、ワトキンスグレン、プチ・ル・マンといった長時間レースに出るために、トップチームのいずれかでサードドライバーの座を自ら探すことだ。
そうでなければそれらのレースにも出られず、給料すらもらえないことになってしまう。F1のルーキーシーズンを同じウイリアムズで過ごしたランス・ストロールをパフォーマンスで上回ることもあり、F1に再挑戦する力もあるシロトキンにとっては、非常に不名誉なことだろう。
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