F1オランダGPとスペインGPのオーガナイザーは、2020年F1序盤4戦の中止・延期の決定を受け、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の状況を見守り、F1およびFIA側と連絡を密にとり、今後の対応について判断しようとしている。
開幕前に中国GPの延期が決定。開幕戦オーストラリアGPの金曜朝に同グランプリの中止が決まり、その夜、第2戦バーレーンと第3戦ベトナムが延期されることが発表された。その際、FIAとF1は、シーズン開幕は「5月末」になる見通しだと述べた。
オランダGPは5月3日、スペインGPは5月10日に予定されているため、現時点の状況では、この2戦が延期あるいは中止になる可能性が高いということになる。
「フォーミュラワン・マネージメントおよびFIAの報告に基づき、F1ハイネケン・オランダ・グランプリに起こり得る結果について、彼らと共同で協議を行っている」とオランダGPのレース主催者はコメントした。
「現時点では完全に明らかになってはいないが、もしも延期となった場合、すべてのチケットが有効のままとなる。さらなるニュースが明らかになり次第、関係者全員と共有する」
一方で、オランダGPのボス、ヤン・ラマースは、FIAおよびF1が「5月末」という言葉を声明のなかで使用したことに驚いたと認めている。
「現時点では多くを語ることは難しい。相反するメッセージが送られているのだ」とラマースはオランダのGPBlogに対してコメントした。
「理由は分からないが、何らかの行き違いか誤植なのかもしれない。声明に関して明確になれば、コメントできるだろう」
「現時点では、FIAとFOMの報告に矛盾がある。その点が明らかになれば、我々からより多くの情報を提供することができるだろう。我々自身が、多くの疑問を抱えているのだ」
スペインGPの舞台、バルセロナサーキットは、4月半ばまでのすべてのイベントの延期などのいくつかの措置を発表。しかし「その措置はF1スペインGP(5月8日~10日)の期間での開催には影響していない。ただ、F1とFIAがグランプリカレンダーの変更を発表しており、我々はF1について可能なさまざまな選択肢をすでに検討し始めている」とコメントした。