2020年F1第17戦アブダビGP終了後、ヤス・マリーナ・サーキットでは若手ドライバーテストが行われました。角田裕毅選手や佐藤万璃音選手をはじめ、今年のFIA-F2で活躍したドライバーや、2021年にF1に復帰するフェルナンド・アロンソなど合計15名のドライバーが走行しました。新型コロナウイルス対策によりバーレーンからの移動もひと苦労だったようですが、そんな移動とテストの様子を熱田カメラマンが歩き、見て、感じて撮った写真と一緒に紹介します。
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F1最終戦が終わり、その週の火曜日に行われたヤングドライバーテストに、そのまま居残りです。
天気も良くて、朝9時から13時まで、そして14時から18時までみっちりとコースで撮影してきました。
角田選手は正式にアルファタウリからの発表でレギュラードライバーとして来季2021年からの参戦が確定しました。良かったです。
佐藤選手に翌日に控えた初F1テストの気持ちを聞いたら、もちろん嬉しいけれど、緊張はそんなにしていないということでした。
今、ゴーカートをやっているような人達に向けて何か言いたいことはありますか?という質問に
「モータースポーツを続けるのは、お金もかかるしたくさんの人の協力も必要だけれど、やっぱり継続して続けることが何より大事だと思います」と言ってました。
身体的にも大変だろうと思ったので、考えられるトレーニングはやってきましたとのこと……。走り終わった後、どうだったんでしょう?
楽しかったのかな?
来シーズンに向け、現在いろいろなF2チームと交渉中だそうです。
ぜひ、良いチームのシートを得てほしいですね!
午前中のラップは、だいたい8周くらいを1スティントとしての走行でした。
そのなかでもレーシングスピードで走るのは2ラップです。
その他のラップは、比較的ゆっくりと走っていて充電やタイヤの温度の管理をしているようでした。
合計123ラップ、ベストラップは1’37.557で5位。僕自身、イモラのテストの時に感じた緊張感はありませんでした。
前を角田選手、後ろが佐藤選手。ふたりはゴーカート時代からの仲良し。
そんなふたりが、F1で同じチームで走るという奇跡とも思える、このテスト。
佐藤選手はこの日が初F1。127ラップを走って、1’38.495で13位でした。
ヤングドライバーに交じって、チャンピオン、フェルナンド・アロンソ選手の登場でした!
彼の走っているところを撮れるというのも、今回のテストの大きな楽しみのひとつでした。
105ラップを走って、ベストラップ1’36.333で1位です。見た目も、速い。
それに、充電ラップもスムーズでカッコいい!
ライン取りも、他のヤングと比べるとやっぱり違います!カッコいいっす!
この場所で45分くらい撮りましたけど、こんな感じでカマボコを通過するのはアロンソ選手だけでした。
このテストでアロンソ選手がルノーチームにもたらしたデータは来季のマシン開発の大きな助けになったに違いありません。
楽しみです!
レッドブルには、リザーブドライバーのユーリ・ビップス選手とセバスチャン・ブエミ選手。
両選手共、乗り難そうでした。優勝したマシンなんですけど……
やっぱり、フェルスタッペン選手専用? なの?
来季のペレス選手がどのようなコメントをするのか、フェルスタッペン選手と比べてどの位置を走れるのかも楽しみです。
ミック・シューマッハー選手は、淡々とラップを重ねている感じでした。
僕がF2のレースや今回のテストを見て思ったのは、お父さんのようなキラキラ光るスピードは現時点ではまだ見えないです。
少し時間がかかると思いますが、徐々に速さを身に付けていくタイプかと思います。
チームメイトがマゼピン選手ですし、ハースチームとしてはマシンの開発、その方向性などは今までとは違う苦労が増えそうな予感がいたします。
小松さんの頑張りどころですね!
フェラーリは、アントニオ・フオコ選手と、ロバート・シュワルツマン選手。
アルファロメオは、ロバート・クビサ選手とカラム・アイロット選手。
クビサ選手が4位のタイムで終えました。さすがですね! 来季も継続でリザーブドライバー契約なのかな?
1日中撮影して、心地よい疲れでしたし、お日様の中での撮影でしたので日焼けもして有意義なテスト撮影でした。
この日の夜、ホテルをチェックアウトして夜中の便で帰国しました。