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F1 ニュース

投稿日: 2021.10.12 15:19
更新日: 2021.10.12 17:32

「ホンダ勢が糸で繋がっているようなレースを見せてくれた」4名の好走が光ったトルコGP/ホンダ山本MDインタビュー

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F1 | 「ホンダ勢が糸で繋がっているようなレースを見せてくれた」4名の好走が光ったトルコGP/ホンダ山本MDインタビュー

 2021年F1第16戦トルコGPにおいて、レッドブル・ホンダは、日本GPに向けて用意していた『RA272』をモチーフにしたスペシャルカラーのマシンでグランプリを戦った。リヤウイングには日本語で『ありがとう』の文字が入っており、ドライバーのレーシングスーツもマシンに合わせてホワイトとなった。

 レースではマックス・フェルスタッペンが2位、セルジオ・ペレスが3位と、レッドブルは今季2度目のダブル表彰台を達成。アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーと角田裕毅も光る走りを見せ、ホンダF1の山本雅史マネージングディレクターは「ホンダ勢3人がチーム・ホンダのようになって、マックスの2位をサポートしたようなレースだった」と振り返った。

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──10月10日、本当であれば、鈴鹿でホンダF1として最後の日本GPを戦っていたはずでした。しかし、同じ日にイスタンブールで行われたレースでは、ホンダのパワーユニットを搭載する4人のドライバーが素晴らしい走りを見せてくれたと思います。率直に今日の4人のレースについて感想をお願いします。

山本雅史マネージングディレクター(以下、山本MD):本当にホンダ勢4人が素晴らしい走りをしてくれました。まず序盤は角田(裕毅)が、そして中盤に(セルジオ・)ペレスが、さらに終盤(ピエール・)ガスリーが追い込んで来て、ルイス(・ハミルトン/メルセデス)に対していいプレッシャーをかけてくれました。本当にいいレースをしてくれたと思います。このトルコGPは総じていえば、金曜からメルセデスに対して総合的に速さが足りていなかった。そのなかで2位と3位に入って、ふたりそろってポディウムに上がれたことは、結果で言えばよかったと思います。本来であれば、日本GPが行われるはずだったこの日に、ホワイトカラーでしっかりと結果を残すことができたと思っています。

ホンダ山本MDインタビュー
2021年F1第16戦トルコGP ホンダF1 山本雅史マネージングディレクター

──他のドライバーはみんな1周で抜かれていくなか、角田選手の8周に渡るハミルトンとの攻防は見応えがありました。

山本MD:あれはいい仕事でした。角田を褒めてあげたい。変なブロックもしていないし、フェアに速さでルイスを抑えていたのはよく頑張ったと思うし、ホンダ勢が結果的に糸で繋がっているようなレースを見せてくれた。角田は中盤22周目にスピンを喫しコースアウトして順位を落としたのは残念ですけど、今回トルコは金曜から速さを取り戻してきていたので次戦アメリカ以降が楽しみです。

──モノコック変更とチームから発表がありましたが、あれが功を奏しているのでしょうね。

山本MD:本人も土曜日に話したら「フィーリングがよくなっている」と言っていました。そういう意味では、フランツ(・トスト代表)が「ユウキのマシンをしっかりファクトリーでチェックしろ」と言ったのが今回のトルコでのいい結果、方向を見出したんだと思います。これからの終盤戦で角田がシーズン序盤戦のような戦いを見せてくれるんじゃないかなと楽しみにしています。

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)&ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2021年F1第16戦トルコGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)&ルイス・ハミルトン(メルセデス)

──ペレスの走りも光りました。コース上で一瞬抜かれたのに、1コーナーでまた抜き返すというのはしびれました。

山本MD:しびれましたね。最終コーナーで走行ラインをクロス気味にとるあたりは見事だし、ペレスのうまさが光ったレースでした。何より終盤ルクレールも抜いて3位表彰台を獲得したペレスにもおめでとうと言いたいし、結果的にいいレースをしたと思います。

──日の丸を思わせる白いレーシングスーツを着たドライバーがひとりだけではなく、ふたりで表彰台に立ったということが日本のファンにとってはうれしかったと思います。
山本MD:ポディウムの頂点に立てなかった悔しさは若干ありますが、その両サイドに立った白いレーシングスーツを着たふたりが誇らしげに見えたし、よかったなと思います。

──ガスリーも今年一番の走りでした。

山本MD:そうですよ。終盤のガスリーの追い上げがあったから、メルセデスはルイスをピットに入れる決断を下したわけだし、そう言った意味でホンダ勢3人が、チーム・ホンダみたいになって、マックスの2位をサポートしたようなレースでした。

ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第16戦トルコGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

──優勝は逃しましたが、チャンピオンシップで逆転してトップに立ちました。

山本MD:日本のみなさんの強い応援が届いたのか、チャンピオンシップのトップに返り咲いたし、次のアメリカでもその座を維持しながらブラジル、メキシコへとつながれば、チャンピオンシップはさらにおもしろくなるなと思っています。

■「ファンのみなさんの情熱が僕らのエネルギー、力になっていると肌で感じた」


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