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F1 ニュース

投稿日: 2016.12.28 18:00
更新日: 2016.12.28 19:29

行き過ぎた無線規制にドライバーからの不満が噴出【F1黒歴史2016】

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F1 | 行き過ぎた無線規制にドライバーからの不満が噴出【F1黒歴史2016】

 2015年のベルギーGPからスタート時の無線に関する規制が強化されたF1。2016年、FIAはさらに競技規則第27.1項にある「ドライバーは自力で、援助なしにマシンを走らせなければならない」という内容を厳しく適用することを選択した。それはエンジニアからの無線による指示によってF1ドライバーが操り人形化しているという批判をかわすためだった。

 ところが、この無線規制が逆にドライバーのパフォーマンスを阻害する結果を招いた。事件が起きたのはヨーロッパGP。レース中にルイス・ハミルトンのパワーユニットに問題が発生。チームがレース前に設定したエンジンモードが何らかの理由で間違っていたのである。

 そのため、ハミルトンは無線でエンジニアに「違うポジションになっているスイッチを見つけようと、5秒ごとにダッシュボードを見ているけどわからない。どうしたらいい?」とアドバイスを求めたのだが、レースエンジニアは「悪いが、アドバイスはできないんだ」と返答するしかなかった。

 ちなみにハミルトンは「僕が変更案をしゃべるから、OKかどうか言ってよ」と提案したものの、レースエンジニアは「それも認められていない」と突き放すしかなかった。

 その後、ハミルトンは12周に渡って、ステアリングと格闘。予選10番手からスタートしたレースを5位までしかポジションアップすることができずに終わった。


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