マクラーレンのダニエル・リカルドは、F1の技術面について多くを知っているわけではないことを認めている。リカルドは意識的に知らずにいようとしており、それが彼にとってはうまくいっているようなのだという。
グリッド上の他のドライバーたちは、マシン開発とセットアップの細かな部分にまで強い興味を抱いていることで知られている。たとえばセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)はミハエル・シューマッハーやアラン・プロストらのように、物事の仕組みを詳細まで理解している。
しかしリカルドはまったく違っている。オーストラリアのポッドキャスト『Gypsy Tales』に語ったところによると、リカルドはあえて技術的な側面は避けて、より“気楽な”スタイルでドライビングすることにしているという。
「全部のことを知りたくはない」とリカルドは主張した。「自分のエネルギーをさらにドライビングに注ぎ込みたいし、技術的なあらゆることからは少し距離を置きたい」
「そうすることでもう少し気楽な姿勢でアプローチできる。より優れた走行をしたりパフォーマンスを上げる役に立つし、技術面のプレッシャーを取り除くことができると思う」
「僕がドライビングで秀でているところはフィードバックだ。マシンの挙動を感じてチームに伝えるのが得意だから、技術的には十分だろう」
リカルドの友人たちは、彼が世界でも最先端の技術的に洗練されたマシンをドライブしているのに、自分の自家用車のスパークプラグやタイヤの交換にいたってはほとんどできないことを面白がっているという。