今週末にオーストラリアで開幕するF1の併催イベントとして、ノン・チャンピオンシップ戦が開催されているVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカー・シリーズ。戦いの舞台となるアルバート・パークのパドックで、ニッサン・アルティマを投入する豪州ニッサンのCEO、リチャード・エムレイが「今季半ばまでに18年以降の“Gen2規定”の新型車開発計画の方向性を発表したい」と明かした。
豪州ニッサンは昨年9月にケリー兄弟の所有するチームと新たに2年契約を結び、2013年以来ともに戦ってきたシリーズへの参戦計画を延長。そして2017年以降を見据え、アルティマ本体とV8エンジンに代わりGen2規定のパッケージを模索するため、ニスモと協力関係を深めることを発表していた。
「我々はGen2戦略の方向性を今年の中頃には確定したいと考えている。そのプロセスの一部として、マイケル(・カルカモ/ニッサン・グローバルモータースポーツ・ディレクター)をVASCの1戦に招待することを考えている」とエムレイ。
議論の中心は、これまで使用してきたVK56ベースのV8エンジンを、新規定に則りV6ターボにダウンサイズするか、そして最大の注目点としてベース車をアルティマから変更するかどうか、だとみられている。
もしベース車を変更すると決断した場合、新たにV6ターボを搭載する最適な車種として、同社のフラッグシップスポーツカーである『GT-R』の投入もあり得ると、エムレイ。
「エンジンプログラムに関して、まだ真剣な開発作業は行われていないが、ケリー・レーシングとニスモの間で情報交換は行われている」
「我々は(GT-Rの)GT3エンジンという良いベースを持っているし、ゼロスタートではない。2018年までに十分な時間があるかどうかはわからないが、長期的な視野で決断を下す必要があるだろう」