■このレースで上位を目指すには

 そんなドバイ24時間だが、このレースで上位を目指すためにはどんな要素が必要になるのだろうか。まず、ドライバーラインアップがひとつカギとなる。A6-AM、991-AMをのぞく全クラスでは、プラチナ、ゴールドに分類される、いわゆるプロドライバーは最大で2名起用できる。シルバーは自由で、ブロンズに分類されるアマチュアドライバーは最低1名を起用しなければならない。

 24時間レースの場合、プロは人数にかかわらず最大で12時間を越えてドライブできない。また、アマチュアは最低2時間の走行が必要だ。たとえば今回日本から参戦したD’station Racingで言えば、ブロンズの星野敏は最低2時間、シルバーの近藤翼は自由、荒聖治と藤井誠暢は、合計で12時間といった具合だ。実際、近藤は今回かなり負担が多く、ひとりで8時間を走った。そのため、理想は5人のドライバー編成で、プラチナorゴールドが2名、シルバー(しかも速いシルバードライバー)が2名、ブロンズが1名というものだろう。

 また、シリーズでワンメイクとして使用されるハンコックタイヤへの合わせ込みも大いに重要。特に日本のタイヤに慣れたチームは、対応にやや時間がかかる様子が感じられた。このあたりは、2018年から世界的に使用されているピレリがスーパー耐久で使用されることで、対応が進めやすくなるかもしれない。

 先述のとおり、給油のタイミングも非常に重要になるほか、耐久レースの王道であるトラブルを起こさない、アクシデントを起こさないことが非常に重要。特に、5km長のコースに90台近いマシンがひしめくこのコースでは、アクシデントを避けるドライバー力が問われる。

 全体的に言えば、ニュルブルクリンク24時間ほど危険ではないが、チーム、ドライバーともにさまざまな経験することができるのがドバイ24時間と感じた。格式という面ではまだまだだが、ぜひ今季参戦したD’station Racing、Gulf Racing Japan以外にも、多くの日本チームにもお薦めしたいレースだ。

セアト、プジョー、アウディ、ホンダといったマシンが揃うTCRクラス
オール日本人体制で参戦した星野/荒/藤井/近藤組D’station Racingのポルシェ911 GT3 R
Gulf Racing Japanのポルシェ911 GT3 R

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