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海外レース他 ニュース

投稿日: 2018.04.24 17:02
更新日: 2018.04.24 17:38

ベルガーが語るDTMの18年とこれから「魅力あるレースの提供を続ける」

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海外レース他 | ベルガーが語るDTMの18年とこれから「魅力あるレースの提供を続ける」

■日本メーカー参戦の意志はない。交流戦という目標は早期に

──2019年は、恐らく過渡期としてアウディとBMWの2メーカーで運営するDTMになると思うが、希望すれば2019年から新メーカーやチームの参戦は可能なのだろうか?
GB:
DTMのシステムは非常にシンプルだ。参戦したいメーカーは今から準備して、2019年に参戦ができる。それほどフレキシブルな組織だ。実際それに対応できるように、2019年用の詳細なレギュレーションもすでにでき上がっている。

──DTMは現在ワークスチームで運営されている。ここにワークスドライバー以外のプロやプライベーターが参入することができるのかどうかを教えてほしい。
GB:
すでにこのテーマに関しても、話し合いはすんでいる。プライべーターの参入は大歓迎だし、プライベーターがワークスから購入する、または借りるマシンやパーツは型落ちのものではなく、ワークス同様に最新のものを使用しなければならない。プライベーターにも実力次第で優勝する可能性があるというのが条件だ。そうすれば、ワークスチームやドライバーもうかうかしていられない状況になり、レースが面白くなる要素のひとつだと考えている。これも私の手がけるDTMの課題のひとつで、ザクスピードやアルピナ、シュニッツァー等が活躍していた昔のDTMのように、メーカーがワークス活動と並行して数多くのプライベーターをサポートして賑わっていた時代を取り戻したいんだ。そして、メーカーやチームの枠に捕らわれず、ポテンシャルを発揮したチームやドライバーに平等にチャンスが与えるという条件を作ることなのだ。

──昨年のDTM最終戦ホッケンハイムでは、日本からニッサンとレクサスがゲストとして来独して念願のパレードランが叶い、スーパーGT最終戦もてぎではDTMが招待され、同様にDTMマシンの日本での初お披露目が叶い、両国で大盛況となったが、日本メーカーのDTMシリーズ参戦はあるのか?
GB:
日本のメーカーがDTMにシリーズ参戦するという意思は、残念ながらまったくない。それと同様に、ドイツのメーカーがスーパーGTに参戦する意思もない。しかし、クラス1のレギュレーション共通化により、レース形態は違えども、日本とドイツで同じ基準のマシンが走ることによって日独合同のレースが開催できるという条件が揃うんだ。日独の交流戦を開催するということが今のいちばんの目標だし、この目標はかなり早くに達成できると考えている。現在も引き続き、さまざまな詳細をどちらの国のレースの基準に合わせるか、ということはポジティブな方向で話し合っている。

──今季のDTMマシンは30%の空力削減を課したが、クラス1ではさらにそれを削減する予定か?
GB:
それはない。日本からはアンダーボディの基準に関してなど、細かい提案がいくつかあるのは事実だが、それらの小さなことについては特に大きな問題視はしていないし、ITRとGTアソシエイションの話し合いで必ず解決する問題だ。2019年のDTMのエアロダイナミクスのレベルは今季のモデルとほぼ変更はないが、来季からDTMに新たに導入する4気筒ターボエンジンのポテンシャルレベルは、現行エンジンよりも飛躍的に上がるだろう。

ホッケンハイムのストレート上に整列したクラス1車両の5車
走行後、ホッケンハイムのストレートに展示された2台のGT500マシン
スーパーGT500クラスの3台とDTMの3台によるデモランが、ツインリンクもてぎでついに実現した。
ツインリンクもてぎのピットレーンに並ぶDTMマシンたち


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