ABBフォーミュラE選手権第2戦マラケシュE-Prixが行われた翌日の1月13日、決勝レースが行われたマラケシュの市街地コースで公式ルーキーテストが実施され、アウディスポーツ・アプト・シェフラーのニコ・ミューラーが1分17秒074で総合トップに立った。
2018/2019年シーズン途中に設けられたこのテストは、フォーミュラEの本戦出場経験のないドライバーを対象としたもの。昨シーズンに続き2回目の開催となった同地でのテストには、全11チームから計22名の“ルーキー”たちが参加している。
そのなかで最速タイムをマークしたのは、昨年のルーキーテストでもトップタイムをマークしてみせたミューラーだ。
アウディのDTMドイツツーリングカー選手権ドライバーであるミューラーは、セッション1で1分17秒532というベストタイムを記録すると、セッション2ではさらにタイムを縮め、1分16秒台に迫ってみせた。
「新しいクルマ『Gen2』のドライブをとても楽しむことができたよ」とformulae.comに語ったミューラー。
「僕たち(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)はレースをうまく進めることができなかったが、今日は非常に良い日になった」
「ほとんどの(テスト項目確認用)ボックスにチェックマークを入れられたし、僕自身も(このマシンについて)多くのことを学ぶことができ、うれしく思うよ」
総合2番手にはDSテチーターのマシンをドライブし、1分17秒189を記録したジェームス・ロシターが入り、ジェオックス・ドラゴンから参加したアントニオ・フォコが3番手に続いた。
エンビジョン・ヴァージン・レーシングのマシンを駆ったニック・デ・フリースが4番手。5番手にはニッサン・e.ダムスのシミュレータードライバーを務めるヤン・マーデンボローがつけた。
今回のテストが実車初ドライブとなったマーデンボローは「フォーミュラEマシンのドライブを本当に楽しんだ。午後になって周回を重ねるにつれ、クルマの限界が分かり、自信をもって走行することができたんだ」とコメント。
「もっと良いタイムを出せたとは思うけど、第3戦が行われるチリ、サンティアゴへマシンをダメージのない状態で運ぶことを意識した。マシンに乗ったのは初めてだったが、とても満足しているよ」とテストを振り返っている。
6番手以下はタチアナ・カルデロン(DSテチーター)、ブルーノ・スペングラー(BMW i アンドレッティ・モータースポーツ)、ラファエル・マルチェッロ(HWAレースラボ)、アーサー・ルクレール(ベンチュリ・フォーミュラEチーム)、ノルマン・ナト(ベンチュリ・フォーミュラE)というトップ10オーダーで、ルクレールまでが1分17秒台に入っている。