ヒュンダイ・モータースポーツは、TCR規定ツーリングカーの成功作となったi30 N TCRと、北米を中心に展開するヴェロスターN TCRに続く第3のモデル『ヒュンダイ・エラントラ N TCR』を北京モーターショーで初公開。6月のシェイクダウン以降すでに5000km以上のテストマイレージを走破し、2020年末にはカスタマーに向けてデリバリーを開始するとアナウンスした。
現在開催中の北京モーターショー2020で、ベースモデルとなる新型エラントラと同時公開された新TCR規定ツーリングカーは、これまでのハッチバックモデルと異なり4ドアのセダンボディを採用することとなった。
「ここまで3カ月に及ぶテスト期間と開発作業を経て、ついにこの新型エラントラ N TCRをお披露目することができてうれしく思う」と語るのは、先のWTCR世界ツーリングカー・カップ第2戦ニュルブルクリンクで“参戦回避”の判断を下し、物議を醸したヒュンダイ・モータースポーツのアンドレア・アダモ代表。
「中国のモーターショーでワールドプレミアを実施するのは、世界中のレースシリーズでヒュンダイ・モータースポーツが示してきたプレゼンスを周知するとともに、今後のより強力なグローバル・プランをアピールする場ともなる」と続けるアダモ代表。
「すべて白紙状態から設計開発に取り組んだこのエラントラ N TCRは、カスタマーレーシング部門の設計者とエンジニアが協力し、クルマの総合的な戦闘力をさらに向上させる機会をうまく活用することができたと思う。もちろん、これまで培ったi30 N TCRとヴェロスターN TCRの知識と経験も役立っている」