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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.02.05 15:05
更新日: 2021.02.05 15:41

豪州SC:7冠王者ジェイミー・ウインカップ、2021年限りでフルタイムからの引退を表明

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海外レース他 | 豪州SC:7冠王者ジェイミー・ウインカップ、2021年限りでフルタイムからの引退を表明

 オーストラリア大陸を代表する人気ツーリングカー選手権、RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップで7度のドライバーズタイトルを獲得してきた“セブンタイムス・チャンピオン”ことジェイミー・ウインカップが、2021年シーズン終了をもってフルタイムでの参戦を終了し、引退することを表明。来季以降はTriple Eight Race Engineering(トリプルエイト・レースエンジニアリング)でチームマネジメント職を担うことがアナウンスされた。

 キャリア523戦で通算122勝、222の表彰台を獲得し、89度のポールポジションを記録。7度のシリーズチャンピオンという前例のない成功を打ち立て、スーパーカーの歴史上でもっとも偉大なドライバーとなった男が、ついに引退を決意した。

 すでに測定可能なほとんどの記録で前人未到の数字を打ち立てているウインカップだが、引退に向けたラストシーズンとなる2021年もRed Bull Ampol Racing(レッドブル・アンポル・レーシング)のホールデン・コモドアZBをドライブし、勝利数とポール獲得回数を加算し、チャンピオンシップを勝ち獲る可能性さえ残されている。

 2月3日付でリリースされたチームのステートメントでは、2022年以降はローランド・デーンからチーム・プリンシパルとマネージングディレクター職の双方を引き継ぐ予定で、1990年代にトリプルエイトを創設したメンバーのひとりであるデーンは、2021年一杯まで現在の職務を務めたのち、非常勤顧問として取締役会のトップに留任しチームを支える任に当たる。

 同時にチームは、世界的に著名な実業家でありドライバーやサーキット・オーナーとしての顔を持つトニー・クインが、トリプルエイトの過半数の株式を取得したことも発表。数年前にチームに資本参加していたウインカップも、自らの持株比率を19%に増やし、デーンの娘でフロントメンバーであるジェシカの親子が残る株式を保持する。

「まず初めに、トニーをチームに迎え入れることを歓迎したい」と語った、今週38歳になったばかりのウインカップ。

「僕はビジネスマンとしての彼を非常に尊敬しており、彼のモータースポーツへの情熱は疑う余地のないものだからね。彼がこのスーパーカーに対して投資を増やす決断をしたことは、このスポーツにとって間違いなくポジティブなことだ」

前人未到の通算100勝を達成して以降も勝利を積み重ね、キャリア523戦で通算122勝を記録してきたジェイミー・ウインカップ
2008年の初タイトル獲得から2009年(写真)にかけては連覇を達成。以降、2014年までランキング2位以下を記録していない脅威の安定感を誇る
2018年以降は、宿敵フォード陣営のマスタング登場に押され、タイトル獲得から遠ざかる状況が続いてきた

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