第63回マカオグランプリは現地時間午後4時28分からFIA F3ワールドカップの予選2回目が行われ、ジョージ・ラッセル(ハイテック)がポールポジションを獲得した。日本勢では山下健太(スリーボンド・ウィズ・Tスポーツ)が予選5番手を獲得している。
直前に行われたFIA GTワールドカップの予選で発生したクラッシュの影響で、ガードレール補修があり大きく遅れてスタートしたF3ワールドカップの予選2回目。前日よりも明らかに気温も低く、またラバーが乗った状態であるため、予選1回目から大きくタイムが向上することが予想された。
まず予選1回目からタイムを上げてきたのは、好調山下健太。2分11秒624というタイムをマークし2番手に上げるが、その直後には予選1回目トップのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(カーリン)が自己ベストを更新していく、
その後、山下がタイムを上げ2分10秒731と、ついに10秒台へ突入していく。さらに山下に続くかのようにジョージ・ラッセル(ハイテック)、ダ・コスタ、セルジオ・セッテ・カマラ(カーリン)らも10秒台へ。午前のプラクティス2で首位だったカラム・アイロット(ファン・アメルスフールト)も10秒台に突入した。
各車20分ほどで一度ピットに戻り、ニュータイヤを装着しアタックを開始。各車が続々とタイムを上げていこうかというところで、このセッション最初の赤旗が提示されてしまう。ここまで慎重にコースを攻略し、開始28分に2分13秒772という自己ベストをマークしていたばかりの佐々木大樹(B-MAX Racing Team)がマタニティでクラッシュしてしまったのだ。
セッションは残り9分ほどで再開された。しかし、インラップで今度はマキシミリアン・ギュンター(セオドール・レーシング・バイ・プレマ)が最終のRベンドでクラッシュ。ふたたび赤旗提示となる。さらに、雨が降りはじめたというインフォメーションがサーキット内に提示された。