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海外レース他 ニュース

投稿日: 2021.10.29 12:37
更新日: 2021.10.29 12:38

引退したアーンハートJr.とボウヤーがNASCARの“Next-Gen”車両を初体験「ブレーキングは別次元」

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海外レース他 | 引退したアーンハートJr.とボウヤーがNASCARの“Next-Gen”車両を初体験「ブレーキングは別次元」

 NASCAR最高峰のカップ・シリーズで長年にわたり活躍を演じた伝説のドライバー、デイル・アーンハートJr.とクリント・ボウヤーが、10月最終週の火曜日にひさびさのドライビングを堪能。2022年よりNASCAR導入が予定される次世代車両“Next-Gen”シボレー・カマロZL1のステアリングを握り、あわせて70周程度のラップを完了した。ともに「グリップレベルと、ブレーキングパワーには強く感銘を受けた」と、そのファースト・インプレッションを語っている。

 この豪華なふたりによるテストは、トニー・スチュワートによる数時間のグッドイヤー・タイヤテストを終えたのちに実施され、2022年2月6日に開催予定のNASCARエキシビジョン向けに建設されたノースカロライナ州ボウマングレイ・スタジアム内の特設ショートトラックで行われた。

 2017年限りで現役を退いたアーンハートJr.はNBCに、そして昨季限りでスチュワート・ハース・レーシングのシートを離れ、現在はFoxの放送席に座るボウヤーは、通称“Gen7”と呼ばれた新型車両が来季のNASCARカップ・シリーズにデビューするのに備え「ブースで実況する際の下準備」としてドライブが実現した。

 その次世代車両Next-Genでは、当初予定されたカーボンモノコックではなく引き続き鋼管スペースフレームが採用されるものの、6速シーケンシャルギヤボックス、独立懸架のリヤサスペンション、5穴の15インチから18インチへと大径化したセンターロックホイール、そして“サイドフォース”削減と同時に空力性能大幅アップを狙う新型サイドスカートとリヤディフューザーなど、NASCAR史上初採用の新規軸が多数盛り込まれている。

 計画より1年遅れの2022年導入で製作が進む新型を初体感した“ジュニア”は、そのキャラクターを「すべて感じ取ることを心から切望していた」と語った。

「もうすでに彼らには、さらに複数回のテストを実現してもらうように頼んだよ(笑)。次の放送で良い情報提供ができることを唯一の目的として新型車のステアリングを握り、マシンの中でもっと時間をかけて理解を深めたいと思っているんだ」と続けたアーンハートJr.。

「この新型は、僕がNASCARで経験したどのクルマよりも明らかに優れている。とくにブレーキング性能は僕にとってもっとも印象的な部分だった。慣れるのに一番時間を要したパートで、いつもの感覚で踏むと止まりすぎるぐらいだ。コーナーに入る前にスピードを殺しすぎてしまったよ」

「そしてタイヤの大径化によるグリップ向上も顕著だ。このタイヤならより速いコーナーリングが可能になるし、これまで感じたことのない……あまり馴染みのないフィーリングだったよ。でも大きな違和感はないし、すべてがストックカーそのものであるのは間違いないね」

2022年導入予定の”Next-Gen”車両には、6速シーケンシャルギヤボックス、独立懸架のリヤサスペンション、18インチセンターロック、そしてリヤディフューザーなど多数の新規軸が盛り込まれる
「とくにブレーキング性能は僕にとってもっとも印象的な部分だった」と語るデイル・アーンハートJr.

■4速Hパターンから6速シーケンシャルへの変更に「慣れようとガチャガチャ練習してみたよ(笑)」とボウヤー


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