8月27~28日に南米アルゼンチンが誇る最新の国際トラック、テルマス・デ・リオ・オンドで開催されるTCRサウスアメリカ・シリーズ第6戦は、4月末に開催された第2戦インテルラゴスに続きドライバー交代を含んだ恒例の160km耐久戦として実施される。
そのエンデューロ・イベントに向け、グローバルに活躍を演じる国際派ドライバーたちのゲスト参戦が続々と決定。今季もWTCR世界ツーリングカー・カップにリンク&コー・シアン・レーシングから参戦したサンティアゴ・ウルティアはPMOモータースポーツに“復帰”し、勝手知ったるリンク&コー03 TCRをドライブ。
同じくALL-INKL.COM・ミュニッヒ・モータースポーツのダブルエースを務める同国出身のエステバン・グエリエリとネストール・ジロラミも、長年の愛機FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCRのステアリングを握ることがアナウンスされた。
また、この1戦を実戦デビューの場として選んだ新型『トヨタ・カローラGRS TCR』も参戦体制が確定し、直近の最終テストを担当した18歳の新鋭ホルヘ・バリオと、隣国ブラジルのトップカテゴリーSCBストックカー・ブラジル“プロ・シリーズ”で年間最多ポールポジション記録も保持するチアゴ・カミーロが、栄えあるデビュー戦でシートを共有することが決まった。
2022年のWTCRにも引き続きリンク&コー・シアン・レーシングから参戦したウルグアイ出身のウルティアだが、既報のとおり第7戦アノー・デュ・ハンを前に親会社である吉利汽車の意向により、WTCRプログラムの「即時中止」を断行。これによりシーズンのレギュラーシートを失う結果となっていた。
そのウルティアは2021年もサウスアメリカ・シリーズに“カメオ出演”し、ふたつのイベントで2勝を挙げているが、その際に共闘したPMOモータースポーツに再び合流し、今回はレギュラードライバーのホセ-マニュエル・サパーグとマシンをシェアする。
そのPMOに所属する現ポイントリーダーのファブリツィオ・ペッツィーニは、今季最初の耐久戦でファン-パブロ・ベッソーネの相棒としてプジョー308TCRをドライブしたカルロス・オクロヴィッチを新たなコドライバーに起用。さらに3台目のリンク&コーを走らせるマルシオ・バッソは、かつてGP3や南米のF3選手権で研鑽を積んだ元シングルシーター乗りのピーター・ヌネスが僚友となる。