更新日: 2023.07.27 15:41
フォードにさらなる性能調整でビッグスロットル採用。シモーナ・デ・シルベストロも復帰へ/RSC
今週末の7月28~30日にシドニー・モータースポーツパークでの第7戦『Beaurepaires Sydney SuperNight』を控えるRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップにて、導入初年度となる“Gen3”規定車両のフォード・マスタング・スーパーカーにふたたびの『同等性評価(パリティ・レビュー)』が発動。規約の即時発効で、週末より80mmのビッグスロットル導入が承認された。
またシーズン終盤の10月5~8日に開催される“祭典”こと、恒例『Repco Bathurst 1000』の2023年大会に向けては、かつて豪州大陸で戦った経験を持つシモーナ・デ・シルベストロの復帰も決定。今季ステップアップカテゴリーのスーパー2で活躍するカイ・アレンとともに、名門ディック・ジョンソン・レーシング(DJR)が走らせるシェルVパワー・レーシングのマスタングをドライブし、ワイルドカード枠でのエントリーが発表されている。
現地25日の火曜にDJRからアナウンスされたニュースは、現在34歳の彼女にとって2019年以来のオーストラリア・シリーズ復帰となり、今季もポルシェのファクトリー契約ドライバーを務める国際派は、現在のスーパー2でランク2位につけるアレンと最新Gen3規定の98号車をシェアすることになる。
同じく耐久カップのコドライバー登録が必要なサンダウンと、このマウントパノラマ双方に向け、すでにトリプルエイト・レースエンジニアリングからはクレイグ・ラウンズ/ゼイン・ゴダード組の888号車シボレー・カマロZL1スーパーカーの参戦がアナウンスされているが、それに続く2台目の公式ワイルドカード枠となった98号車は、10月のレース当日に18歳3カ月と12日になるアレンにとって、最高峰クラスへのデビュー戦にも位置付けられる。
「あのバサーストの象徴的なトラックで、ふたたびレースできることに興奮しているし、この素晴らしい機会を与えてくれたDJRとシェルVパワーに感謝したい」と、まずは感謝の言葉を述べたシルベストロ。
「4年間は長過ぎたし、2019年にこの地を離れた時点でこれほど長期間、オーストラリアに旅ができないとは誰が想像したでしょう。それに若く才能あるカイ(・アレン)と組むことも楽しみにしているし、素晴らしいチームになると確信している」
豪州市場で供給されるオクタン価“98”のプレミアム無鉛燃料にちなんで選択された98号車には、DJRがフルタイムで走らせる2台のマスタングとは異なる、ユニークなカラーリングが適用されるという。
「もちろん、オーストラリアで私のキャリアをずっとサポートしてくれたハーベイ・ノーマンと(代表の)ケイティ・ペイジにも感謝したい。9月にオーストラリアに戻って、この新しいGen3のテストを始めるのが待ち切れないわね」