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F1ニュース

投稿日: 2009.09.11 00:00
更新日: 2018.02.15 15:12

「指示されたからってクラッシュする人間がいるとは信じがたい」とバリチェロ


 2008年のシンガポールGPでルノーが不正を行ったのではないかとの疑惑が持たれているが、これについてブラウンGPのルーベンス・バリチェロが、「信じがたい」としながらも、「事実なら本当に悲しいことだ」とコメントした。

 ネルソン・ピケは、去年のシンガポールGPでルノーはフェルナンド・アロンソを有利な立場に立たせるためにわざとクラッシュするよう自分に指示したと主張している。この一件についてイタリアGPの木曜記者会見で、意見を求められたバリチェロは、「信じられない」と述べた上で、2002年のオーストリアGPでフェラーリからチームオーダーを出されてミハエル・シューマッハーに優勝を譲った時の心境を語った。

「誰かに言われたからってマシンをクラッシュさせる人間がいるなんて、ちょっと考えられないよ」とバリチェロ。
「極めて現実的な話をすると、F1マシンは、ドライブするよりもクラッシュする方が簡単だと思う。理屈ではそうだ。パワーにしても何にしてもすごいから、簡単にクラッシュしてしまう」
「オーストリアで僕はある状況に直面したのだが、あれは限界ぎりぎりだった。8周にわたって会話がかわされて、会話の中で僕は(勝利を)諦めなければならないと言われた。僕は皆が見ている前で(勝利を)諦め、何が起こったのかを誰もが理解した。本当に悲しかった」
「もし事実だとしたら、ものすごく悲しいことだ。僕に分かるのは、ブリアトーレの頭を欲しがっている人間がいるってことだけだ。今僕に分かるのはそれだけだよ。だってすごく奇妙な話だからね」

 フォース・インディアから今回レースに復帰することになったビタントニオ・リウッツィは、この問題はF1にとってよくないことであり、そんなことは起こってはならないと述べる。
「微妙な問題だね。ルーベンスも言ったように、わざとクラッシュする人間がいるなんて、とても信じがたい話だ。そんなことが起こり始めていたなんて、とても信じられない。かなりデリケートな問題だ。これが真実だとしたら、このスポーツにとっていいことじゃない。二度とこんなことが起きないことを願うよ」