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スーパーGTニュース

投稿日: 2015.05.19 00:00
更新日: 2018.02.17 08:05

【鈴鹿に登場】サード製オリジナルGT1カー


 1980年代から1990年代前半にかけて、ル・マン24時間レースは“グループC”と呼ばれる、各メーカーがレース専用に開発したモンスターマシンたちの戦いの場であった。しかし、車両規定などの改定などでその魅力が削がれ、この“グループC”というカテゴリーは1992年をもって廃止されることになる。

 その後のル・マン24時間を含めた世界の耐久レースの主役は、“GT1”と呼ばれるカテゴリーのクルマが引き継ぐこととなる。この“GT1”は、開発競争が激化することを防ぐため、生産台数25台以上のクルマがベースになっていなければならないと規定(BPRグローバルGTシリーズの規定)。フェラーリF40やマクラーレンF1、ホンダNSXらが参戦するカテゴリーとなった。

 しかし、メーカーはル・マン24時間やその他のGT1規定のレースに勝利するため、“25台を市販する”レーシングカーを登場させる。ポルシェ911GT1やメルセデス・ベンツCLK-GTRなどがそれだ(※BPRグローバルGTシリーズは、1997年からFIA GT選手権と名称を改めて開催されることになる。その際、25台の市販バージョン生産という制限は緩和され、後述のLM-GT1クラス同様1台のみストリートバージョンを製造すればOKということになった。メルセデス・ベンツCLK-GTRはFIA GT選手権の規定に沿って作られたマシンのため、1台のみロードカー版を作れば良かったが、同社は25台を製造している)。一見すると、完全なるレーシングカー。しかしこの市販車バージョンを市販展開することで、GT1規定をクリアし、レースに臨んだ。