レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1ニュース

投稿日: 2009.06.21 00:00
更新日: 2018.02.15 13:42

イギリスGP土曜ドライバーズコメント:ベッテル「今週末一番のアタックができた」


 2009年F1第8戦イギリスGP土曜に行われた予選で、ポールポジションを獲得したレッドブルのセバスチャン・ベッテルをはじめ、各ドライバーたちが、それぞれのセッションについて語った。

2009年F1第8戦イギリスGP土曜日ドライバーズコメント

1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン) 予選19位
今日はベストを尽くしたよ。攻められるだけハードに攻めたけど、クルマが遅すぎたんだ。精一杯やったものの、もうクルマから引き出せるものは何もなかった。最後のアタックも、攻めたのに、特別なものにはならなかった。だけど僕らは戦うためにここにいるし、明日のレースでは何だって起こり得る。攻め続けて、全てのファンに良いレースを見せられるといいね。素晴らしいことに、ここ数日で僕は信じられないほどのサポートをファンから受けているんだ。彼らは僕がここを乗り切るのを本当に助けてくれるから、みんなにありがとうを言うよ。

2 ヘイキ・コバライネン(マクラーレン) 予選13位
今日の結果はチームにとって明らかに残念なものだったけど、与えられた状況の中では、自分のパフォーマンスに満足している。力を出し尽くしても、これ以上速くは走れなかった。ミスもしなかったし、常に限界で走っていた。Q1の赤旗のせいで、ルイスがタイムを更新できなかったのはかわいそうだったね。彼も僕と一緒にQ2に進出できると確信していたから。このサーキットが僕らのクルマに合わないことは知っていたし、Q3進出も難しいだろうとは思っていたが、午後はバランスは結構良かったんだ。僕らはものすごく頑張って、クルマのダウンフォース不足に取り組んでいる。みんな夜を徹してクルマにたくさんの変更を加えてくれたし、午前中のセッションでもクルマの性能を引き出すために、本当に力を合わせて仕事をした。この仕事はここで終わらないけれど、僕らの直近の目標は戦略を最大限に利用してレースを完走することだ。

3 フェリペ・マッサ(フェラーリ) 予選11位
僕らにとって素晴らしい週末ではないことは、否定できない。今日は最終セクターでミスをして、Q3進出を逃してしまった。それまでは、自分のベストタイムよりコンマ数秒速かったんだ。クルマには予選を突破するだけのマージンがなく、僕らは常に限界まで攻めなければならなくて、それがミスに繋がることがある。F60はバランスは取れているのに、スピードが足りない。前の2戦ではいくつかのチームが開発の面で大幅な進歩を果たしたが、僕らは自分たちのパフォーマンスを十分に改善させられていない。厳しいレースになるだろうけど、僕らに良い結果をもたらすような何かが起こるかもしれない。僕らとしては、自分たちにできることはベストを尽くして努力し続けるということだけだよ。

4 キミ・ライコネン(フェラーリ) 予選9位
正直、これ以上は期待していなかった。これが僕らの現在のパフォーマンスレベルで、今日はこれ以上は難しかった。僕らは毎回ベストを尽くしている。今回も、F60はこのコースで良くバランスが取れていたものの、今年よく目にしているように僕らには十分なグリップがない。Q2では良いアタックができたが、レース用に燃料を多く積むとクルマは他ほど速く走れない。この2戦でクルマは進歩を遂げてはいるけれど、他のチームはそれ以上の前進を遂げているようだ。

5 ロバート・クビカ(BMWザウバー) 予選12位
ここまでは非常に困難な週末だ。昨日は両方のセッションで技術的な問題が出て、今朝もそうだった。3回のフリー走行の間、問題なく走れたのは10周くらいだった。それでは必要な仕事をこなすのに十分ではない。予選でセッティングが決まってなかったのにも、驚かなかったよ。12番手はこの状況下で僕にできる、最高の結果だった。

6 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー) 予選15位
ここに来る前から高すぎる望みは持っていなかったとは言え、15番手は言うまでもなくガッカリだ。ここには新しいフロントウイングを持ってきたんだけど、他のチームはどうやらもっと大きなアップデートをしてきたみたいだ。僕らのスタート位置からポイントを獲得するのは難しいだろうね。でもそれはドライだったらの話で、ここシルバーストンではそれは確実とはいえない。この後のレースでも新しいパーツがもっと入るから、仕事を続けて絶対に諦めないよ。

7 フェルナンド・アロンソ(ルノー) 予選10位
軽い燃料でスタートして、早めのピットで順位を失うより良いと思って、今日は多めに燃料を積んだんだ。レースではポイント獲得も可能だと思うんだけど、ピットストップのタイミングで戦略が効いてくるといいね。シルバーストンはタイヤに厳しいから、明日、最も重要なのはタイヤのマネージメントだと考えている。だからそこに気を配る必要がある。特にソフトでの、ロングスティントにね。

8 ネルソン・ピケ(ルノー) 予選14位
予選開始時のクルマのフィーリングは良かったし、フリー走行からも改善されていたけど、Q2の終わりにリヤで何か違和感を覚えたために、そのアタックは中断しなければならなかった。もっと上の順位につけたかったものの、Q3に進出するにはあとコンマ数秒必要だった。ここはオーバーテイクが難しいし、明日は難しいレースになるだろうね。でも良いスタートと戦略があれば、ポイント獲得に挑戦することも可能だよ。

9 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ) 予選4位
予選ではとても良い走りができたから結果は喜ばしいし、クルマにも満足だ。今回のレースに合わせ、パフォーマンスを上げるためにいくつか空力パーツをアップデートした。燃料を少なめに積んだ予選時での、一番速い状態のクルマとの差はかなり小さくて、これは良い徴候なんだ。1回目のフリー走行からクルマは速くて競争力があり、今週チームは素晴らしい仕事をしている。これが昨日からずっと続いているんだ。Q3で僕のアタックは少し速くなったから、トップ3に残れたかもしれないけど、結局は好位置にいると思う。これまでシルバーストンではレースを楽しめず、ツキもあまりなかったことを認めなければいけない。しばらく開催されないかもしれないシルバーストンでのグランプリを、グリッド上位で戦えることは本当に嬉しいよ。

10 ティモ・グロック(トヨタ) 予選8位
今日の予選結果はとても良かった。昨日のフリー走行が終わった時には、こんな順位が獲得できるとは思わなかったから、トップ8に入れて満足だよ。クルマに若干苦労して、ヤルノと同じようなラップタイムが刻めなかった。問題はタイヤが十分に温まらなかったこと。それで時々グリップ不足になったんだ。手放しで満足しているとは言えないけど、今日はまずまずの順位だったから、明日はポイント獲得を目指すよ。

11 セバスチャン・ブルデー(トロロッソ) 予選17位
トルコに比べたら、クルマは0.2~0.3秒速くなったと思うんだけど、他チームもそうだったんだ。僕らのクルマはずっと運転しやすくなって、少し速くなった。コクピットの中にいて快適な気分だったし、Q2に進出できるペースもあったと思う。でも僕にとって悪いタイミングで赤旗が出たんだ。本当に悔しいよ。ここは素晴らしいコースで、クルマのセッティングが正しければ、予選のアタックは信じられないような感覚で走れるんだ。

12 セバスチャン・ブエミ(トロロッソ) 予選20位
ここまでは悪い週末になっているよ。小さな問題をいくつか抱えて、トラブルなしでたくさんのクリーンラップを走れないままに予選を迎えたら、代償を払う羽目になった。予選でギヤボックスのクイックシフトが使えなかったせいで、少なくとも0.3秒はロスしたし、それはここでは大きな差になるんだ。だけどそれがレースというものだし、今は自分たちに明日、何ができるかを見極めなければならない。何が起きようとも、厳しいレースになるだろうね。

14 マーク・ウエーバー(レッドブル・レーシング) 予選3位
ここまで、僕らにとっては良い週末になっているよ。最後のアタックがもう少しクリーンだったら良かったけど、キミは夢でも見ていたのかな。僕には分からないよ。彼はライン上にいて、それがストウに進入する際に僕のリズムを狂わせたから、きつかった。クルマからもっと力を引き出したかったけれど、そうはならなくて僕は3番手だ。おめでとう、セバスチャン。彼は素晴らしい仕事をしたし、僕らは今ふたり共、クルマから良い結果を引き出せていると思う。だからレッドブルのみんなと、彼らの大変な仕事に感謝をしているよ。

15 セバスチャン・ベッテル(レッドブル・レーシング) 予選1位
素晴らしい週末だよ。ひとつの問題も起きていないんだ。ここには新しいパーツを持ち込んだんだけど、それがうまく機能しているようだし、僕らは一歩前進できた。予選ではいつも緊張感があって、僕らはベストを尽くそうとしている。今日は結構難しく、僕らは混雑に少し悩まされた。自分の前にクルマがいるとやりにくいんだ。間隔が3秒もあったとしても、それでも影響が出るんだよ。Q3では2回も良いアタックができて、特に最後のは今週末一番のアタックだった。普通だったらもう少し速く走れたのにと思うところだけど、このアタックは本当に良かった。タイヤも完璧に使えたし、チェッカーを受けた時には自分の速さに驚いたよ。ポールを獲るのには十分だったね! 僕に言えるのは、ファクトリーのみんなへの多大な感謝の言葉だけだ。彼らはこのクルマをこの位置につけるために、一生懸命働いたんだ。だから、全ては彼らのおかげだ。僕らドライバーはふたり共、このクルマが素晴らしいことを証明したから、明日のレースを楽しみにしているよ。

16 ニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ) 予選7位
クルマが進化して、コンペティティブになったことは嬉しいよ。だけど一方ではQ3でクルマのベストを引き出せなかったりと、今日は僕にとって完璧な日ではなかった。それでも自分たちの位置には本当に満足しているんだ。このコースは通常、僕らにとって最も難しいもののひとつなのに、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。5番手と7番手は僕らの実力を表しているし、明日の力強い作戦をもってすれば、ポイントも獲れるはずだ。カズキはこの週末ずっと速くて、すごかったね。でも明日は捕らえて見せるよ!

17 中嶋一貴(ウイリアムズ) 予選5位
予選5番手は僕にとってこれまでで最高の結果だから、本当に嬉しい。昨日のフリー走行の後、今日の僕らはかなり力強い走りができるんじゃないかと思っていたんだ。だってクルマはここで、本当に調子が良いからね。僕らは一歩前進できたみたいだし、チームがこのレースに持ち込んでくれたアップグレード・パッケージはすごく良いものだから、チームに心から感謝している。グリッドで5番手につけられて、お気に入りのサーキットでレースができるなんて素晴らしいよ。チームのためにしっかりしたレースをして、ポイント獲得を目指す。

20 エイドリアン・スーティル(フォース・インディア) 予選18位
まず全体的に見て、事故を起こすまでは良い週末だったし、結構良い予選だった。でも、ブレーキに問題が起こり、複合コーナーの進入でブレーキが効かなくなったんだ。ペダルを踏んだのに、何も起こらなかった。大きな事故にするまいと努力したけど無理で、本当に大きなクラッシュをしてしまった。僕は全然問題ないよ。大きなクラッシュだったから、メディカルセンターに連れて行かれて、いくつかの検査を受けた。これからクルマに対してたくさんの仕事をしなければならない。もちろん、両方のクルマが、ポジションと確実に思えたQ2進出の可能性を失ったのは残念だね。

21 ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア) 予選16位
僕らは前進したけれど、残念ながら最後のタイヤセットを履いている時にブエミが前にいて、最初のアタック中だったのにスローダウンしたんだ。それで2回目のアタックではエイドリアンの事故で赤旗が出て、タイムを縮められなかった。トップ12からのスタートを狙っていたから残念だったけど、間が悪かっただけさ。明日は完走したい。ポイントが獲れたらいいけれど、厳しいだろうね。

22 ジェンソン・バトン(ブラウンGP) 予選6位
予選6番手というのは決して悪い結果ではないけれど、もちろんホームでのグランプリをもっと上の順位でスタートできないことには、すごくガッカリしている。僕らのクルマは気温が低いとあまり良い仕事をしないから、ここでは難しいだろうと分かっていたし、タイヤが機能するレンジまでもっていくのには本当に苦労した。高速コーナーではアンダーステアに酷く苦しめられ、低速コーナーではオーバーステアが出ていたから、これだけコンペティティブな予選を走るのにベストなバランスではなかった。レースでの僕の目標は、いつも通りできるだけたくさんのポイントを獲ること。それから、この素晴らしいサーキットでのレースを楽しみに来る何千人ものファンに、最高のレースを見せたいね。

23 ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP) 予選2位
大好きで、ホームみたいに思っているこのコースで明日フロントローからスタートできるなんて本当に嬉しいよ。夜を徹して一生懸命仕事をして、クルマに少しの変更を加えた。それから僕のエンジニアたちは予選に向けて、クルマを僕好みのセッティングにするという素晴らしい仕事をしてくれた。今日はクルマの全てを出し切ることができたし、予想していたよりも少し良い結果を得られた。レッドブルが良い進歩を遂げたことは明白だから、セバスチャンとマークの間に入ってフロントローを獲得できたことが嬉しい。今日僕らは3番手を狙っていたから、ひとつ上につけられたのは素晴らしいよね。明日も同じように、ひとつ上で終われることを願っているよ!