レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WECニュース

投稿日: 2015.03.26 00:00
更新日: 2018.02.17 06:52

トヨタ、15年仕様TS040発表。可夢偉がリザーブに


 トヨタ・レーシングは26日、ポールリカールで開催されているWEC世界耐久選手権の公式テストで2015年に向けた記者会見を開き、2015年仕様のトヨタTS040ハイブリッドを公開するとともに、小林可夢偉がWECのテスト&リザーブドライバーに就任すると発表した。

 2014年はTS040ハイブリッドで圧倒的な速さを披露し、第3戦ル・マン24時間こそ勝利を飾れなかったものの、マニュファクチャラー/ドライバーの両タイトルを獲得し、スポーツカー世界選手権で日本メーカーとして初めてチャンピオンを獲得したトヨタ。

 今季、トヨタは成功を収めたTS040ハイブリッドをさらに進化させ、2015年仕様としてシリーズに臨むことになる。外観では、空力を最新のものにリファイン。また、ボディ前端のクラッシャブルストラクチャーを含めて見直し、タイヤをさらに効率よく使うためにサスペンションを設計し直し、重量の軽減に努めたという。

 また、高い信頼性を誇ってきたトヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)をパワートレインに採用。このシステムは高い熱効率を誇り、総出力1000馬力以上を発揮。また昨シーズン同様、ERSは放出エネルギー量6MJを採用するが、さらなる性能のためスーパーキャパシタの構造変更も行っている。

トヨタTS040ハイブリッド 2015年技術仕様
  
タイプル・マン・プロトタイプ (LMP1)
ボディワークカーボンファイバーコンポジット
フロントガラスポリカーボネート
ギヤボックス横置きシーケンシャル7速ギヤボックス
ギヤボックスケーシングアルミニウム
ドライブシャフトCV式三叉プランジジョイント・ドライブシャフト
クラッチZF製マルチディスク
ディファレンシャルヴィスカス機械ロック式ディファレンシャル
サスペンションプッシュロッド式独立懸架ダブルウイッシュボーン(前/後)
スプリングトーションバー
アンチロールバー前/後
ステアリング油圧式パワーステアリング
ブレーキ2系統油圧式ブレーキ・システム
モノブロック軽量合金キャリパー(前/後)
ブレーキ・ディスクカーボン製ベンチレーテッド・ディスク(前/後)
ホイールRAYS製マグネシウム鍛造ホイール
フロントホイール13 x 18 inch
リアホイール13 x 18 inch
タイヤミシュラン・ラジアル
フロントタイヤ・サイズ31/71-18
リアタイヤ・サイズ31/71-18
全長4650mm
全幅1900mm
全高1050mm
燃料タンク容量68.5リッター
パワートレインTOYOTA HYBRID System - Racing (THS-R)
エンジン90° V8 自然吸気エンジン
エンジン排気量3.7リッター
最高出力520馬力以上
燃料ガソリン
バルブ数4
ハイブリッド最高出力480馬力以上(前後併せて)
トータル最高出力1000馬力以上(エンジン及びハイブリッドシステム)
キャパシタ日清紡ホールディングス
前輪ハイブリッド・モーターアイシンAW
後輪ハイブリッド・モーターデンソー
インバータデンソー
(トヨタ自動車のプレスリリースより)