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F1ニュース

投稿日: 2009.07.14 00:00
更新日: 2018.02.15 14:06

ブラウン「敗因は戦略ではなくマシンのスピード不足」


 ロス・ブラウンは「チームのせいで負けた」とメディアに対して発言したルーベンス・バリチェロを非難することなく、ドイツでのチームの敗因はブラウンGPのマシンが単に遅すぎたからであると説明した。

 ドイツGPで、序盤はトップを走りながら6位に終わったバリチェロは、レース後、怒りを爆発させ、自分が勝利を失ったのはチームのせいであり、このままではブラウンGPは両選手権を失うとして、チームを批判した。
 フェリペ・マッサに押さえられて時間をロスしたバリチェロは、元々の3回ストップを2回に変更しようと提案したが、2回目のピットストップでフュエルリグのトラブルが発生し、それができなくなり、結局はチームメイトのジェンソン・バトンより後ろのポジションでフィニッシュすることになった。

 戦略が悪かったせいでレースを失ったと発言したバリチェロだが、ブラウンは、いずれにしてもバリチェロが今回勝つのは無理だっただろうと主張した。
「それ(戦略がよければ勝てたということ)はないと思う」とブラウンはBBCに対してコメントした。
「彼も落ち着いてデータをじっくり見れば、我々にスピードが足りなかったのだということが分かるはずだ。レースに勝てる可能性はなかった。マーク(・ウエーバー)はドライブスルーペナルティを受けたのに、数周後には再び我々の前を走っていた。決勝中のファステストラップでルーベンスは11番手だ。それでは、どのような戦略があってもレースで勝つことはできない。不可能だよ。それが事実だ」
「もし我々にもっと速さがあれば、勝つことができただろうが、スピードがなさすぎた。ルーベンスにフュエルリグのトラブルがあり、それで余計に状況が悪くなった。(ニコ・)ロズベルグの前でコースに送り出したかったのだが、実際にはロズベルグの後ろになってしまった。ピットレーンではこういうことは時には起こるものだ。不運だったのだ。彼はとてもいらだっているが、それは我々も同じだ」
「レース中、彼の無線は不調だった。それで何が起こっているか、どういう変化があったかという通常の連絡を、彼は受けられなかった」
「レーシングドライバーがいらいらしているというだけの話だよ。懸命にレースをしたのにうまくいかなければ、そうなることもある。彼も冷静になって、事実をチェックして、何が起こったのかを理解すれば、見方も少し変わるだろう。問題ない」